「幸福な金持ち」に一生なれない人のたった1つの特徴
2024年12月14日(土)6時0分 ダイヤモンドオンライン
今年は「新NISA&『オルカン』投資」が話題となった。だが、まだ投資をやったことがない人や、投資を始めても次の一手がわからない人も多いかもしれない。そんななか、世界600万部突破『サイコロジー・オブ・マネー』著者モーガン・ハウセルとゴールドマン・サックスCEOが絶賛する全米ベストセラーが話題となっている。世界的ベストセラー『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』(東洋経済新報社)の著者で、「世界最高のビジネススクール教授50人」に選出されたニューヨーク大学スターン経営大学院教授のスコット・ギャロウェイ著『THE ALGEBRA OF WEALTH 一生「お金」を吸い寄せる 富の方程式』だ。9社を起業した連続起業家でもあり、日本で「GAFA」という言葉を定着させた全米屈指の人気教授が明かす「世界最先端のマネー戦略、人生戦略」とは? 本書から投資戦略のコツを抜粋・編集してお届けする(構成/ダイヤモンド社・寺田庸二)。
Photo: Adobe Stock
お金持ちに関する大きな誤解
「お金の心配をしたことがない」とは、金持ちの常套句だ。だが、それはデタラメだ。
私の知っている金持ちはみな、お金に執着している。ただ、必ずしもお金を手に入れることに執着しているわけではない(それが当てはまる人もいる)。
しかし、どんな金持ちも、映画『ロード・オブ・ザ・リング』に出てくるゴクリにとっての指輪のように、お金に目を配り、管理し、大切にしている。
「お金のことを考えていません」と言うのは、一見謙遜なようでいて、実は自慢である。
なぜなら実質的に、「私は何もしなくても勝手にお金が入ってくるし、長期的な計画を立てたり考えたりしなくてもうまくやっていけます」と言っているのに等しいからだ。
私は大人になってからは常に、今どれくらいのお金を持っているか把握してきた。
把握していなかったときは、決まって思いがけないお金の問題を抱える羽目に陥った。
お金や支出を管理していないと、結局、お金が足りないことに気づく。
若い頃はろくにお金がなかったので、有り金を数えるのは簡単だった。それでも、大学の友愛会からいくら借りているのか、クレジットカードの請求額は把握していた。
合理的に執着せよ
今でも毎週、証券会社の担当者と話をしている。こんなふうに自分の経済状況を把握するときに気をつけたいのは、合理的に執着することだ。
つまり、感情に振り回されないようにして、収入や支出、投資を把握するということ。知的なエクササイズのようなものだと思って、いたずらに不安にならずにコントロールの感覚を保つのがコツだ。
私はこの原則に基づいてL2社を設立し、デジタルビジネスのマネジメントに応用した。
同社では、顧客企業のITビジネスのパフォーマンス向上を支援した。私たちはまず、顧客と協力して目標を明確にし、目標達成に何が必要かを特定した。
優れた指標とは?
次に、進捗測定に関する指標を定めた。この指標をどう管理するかが極めて重要になる。
「測定できるものは管理できる」(ピーター・ドラッカーが言ったとされることが多いが、おそらく実際は違う)という言葉は、至言であると同時に、注意して受け止めなければならない。
指標を定めると、指標の動きを監視することでポジティブなフィードバックが得られるようになる。
けれども、どんなものを測定しても、何らかのフィードバックは得られるものだ。そして、間違った対象を指標にすると行動が歪められてしまう。また、コントロールできないものを指標にすると、フラストレーションが溜まる。
優れた指標とは、効果(測定対象が目標に貢献する)をもたらし、良い影響をもたらす(指標を測定することで行動が望ましいものに変わる)ものである。
重要事項のすべてが測定できるわけではないし、最良の指標が常に自明なわけでもない。
株価が下がったときは、市場全体のパフォーマンスを基準にして測定すべきだ。1つの指標だけ見ていると、あまり役立たなくなる。
「コレステロール値」や「子どものデジタル機器の使用時間」「配偶者の幸福度」などを考慮せず、自分がどれだけお金を持っているかだけにこだわっていたら、経済的には裕福になれても幸せにはなれないだろう。
最終的に測定すべきは生活の質だ。
つまり、「これが満たされていたら私は幸せだ」という指標をいくつも持っていることが大切なのだ。
逆に言うと、こういう指標をまったく持たない人は、一生「幸福な金持ち」になれない。
(本稿は『THE ALGEBRA OF WEALTH 一生「お金」を吸い寄せる 富の方程式』の一部を抜粋・編集したものです)
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