「娯楽や情報で満たされていないと不安」という人は“不幸体質”。では、メンタルが強い人はどう考える?
2025年4月17日(木)6時45分 ダイヤモンドオンライン
「娯楽や情報で満たされていないと不安」という人は“不幸体質”。では、メンタルが強い人はどう考える?
自分の生き方や置かれた状況に「悩む人」がいる一方で、同じ環境にいても「悩まない人」がいます。ではどうすれば、「悩みやすい不幸体質」を卒業して、「絶対に悩まない人」になれるのでしょう。その方法を教えてくれるのが、書籍『不自由から学べること—思いどおりにいかない人生がスッとラクになる33の考え方』です。12歳からの6年間を「修道院」で過ごした著者が、あらゆることが禁止された暮らしで身につけた「しんどい現実に悩まなくなる33の考え方」を紹介。悲観でも楽観でもない、現実に対するまったく新しい視点に、「現実の見方が変わり、モヤモヤがスッと晴れた」といった声が多数寄せられています。この記事では本書より一部を抜粋・編集し、「娯楽や情報のない環境との向き合い方」を紹介します。
Photo: Adobe Stock
「情報」がないと不安になる人
情報がないと不安になる人がいます。 友達が自分の知らない話題で盛り上がっていると不安になったり、知り合いの投稿を見逃すのが怖くて四六時中SNSを眺めていたり、流行りの情報をつねに押さえておくことで自己肯定感を保っていたり。そんな人は少なくありません。
でも、情報には限度がありません。 どこまで求めても満足は得られないため、不満が残ってしまいます。
娯楽や情報のない「不自由」な環境
私が入っていた修道院では、テレビはもちろん、ラジオや携帯電話も禁止でした。
置いてあるのはその日の新聞と、選定された本が少しだけ。なかには漫画も少しありました。『赤ちゃんと僕』『名探偵コナン』『パラダイス キス』など、許可される基準は謎でしたが、志願生の誰かが持ってきて検閲に通ったものは読むことができました。
ですが最新の作品に触れる機会は滅多にありませんでした。
この娯楽や情報のない環境を不自由に感じていましたが、一方で、私に大切な学びを与えてくれました。自らの手で新たなモノを「創りだす」側に回る、という意識です。
楽しみを「創造」していた先輩たち
修道院に、小説を書いている先輩がいました。あらゆる娯楽が禁止された環境では、それが貴重なエンタメになっていました。恋愛も禁止でしたから、内容は想像上の恋愛や友情の話でしたが、とても面白く、皆に大好評だった記憶があります。
当時から私はファッションに興味がありましたが、服は少ししか持てなかったので、数少ない手持ちの服をどう組みあわせたら可愛いか、日々アイデアを出して工夫していました。
上級生になってからは、よく掃除中に掃除用具入れに隠れて、後輩や先輩を驚かせたりしていました。そうやって私たちは、淡々とした生活を少しでも彩ろうとしていたのです。
「与えられる側」ではなく、「創り出す側」になる
「足りないなら、創る」
それが私のクリエイティビティの、根源的な芽生えなのだと思います。
享受するばかりの人生では、「自分らしく生きる」ことはできません。一方で、自ら何かを生み出す側に回ると、運命が大きく変わります。
あらゆる情報が禁止された修道院生活から、私が学んだことです。
人と違うから、人とは違うものが生まれる アイデアと行動によって、何もないところから何かを生み出す。 修道院時代に培われたこの視点が、その後の人生でも大いに役立ちました。
(本稿は、書籍『不自由から学べること —思いどおりにいかない人生がスッとラクになる33の考え方』の内容を一部抜粋・編集して作成した記事です。書籍では他にも、「悩まないための考え方」を多数紹介しています。)