「本人は死ぬ気なんてなかった」亡くなる直前にパッと目を開け…森永卓郎さん(享年67)の妻が初めて明かす“最後の日々”

2025年4月23日(水)17時0分 文春オンライン

 2025年1月28日に亡くなった経済アナリストの森永卓郎さん(享年67)。亡くなる前日までラジオに出演し、原稿を書き続ける日々だった。そんな森永さんを支え続けたのが妻の弘子さんだ。今回、弘子さんが、森永さんが亡くなってから初めてメディアの取材に応じた。



がんのため67歳で亡くなった森永卓郎さん ©文藝春秋


「死ぬ気なんて全くなかった」


「本人は、死ぬ気なんて全くなかったと思います。最後の瞬間まで、その考えは変わらなかった。闘病生活は1年以上でしたが、本格的に体に痛みが出だしたのは、亡くなる10日ほど前から。それまでは、元気に仕事と趣味に励んでいました」


 亡くなった当日も、ニッポン放送の「垣花正 あなたとハッピー!」に電話出演する予定だった。


「番組が始まる直前に垣花さんから、出演の可否について連絡がありました。『どうですか、出られそうですか?』と問いかけられたのですが、夫はもうスマホを持つ力もなかった。手からスマホが、何度も滑り落ちるので、途中から私が隣で電話を持っていたほどです。


 本人は『出る』と言っていたのですが、声に力が入っておらず聞き取りにくい。さすがに、出演は難しいということになり、お休みをいただくことにしました」


パッと目を明け…亡くなる2時間前に起きた出来事


 その直後から容体が悪化していったという。


「すぐに自宅に主治医の先生を呼んだのですが、呼吸はしていても目が開かない時間が続きました。先生は、『ご本人は聞こえているから、とにかく声をかけてあげてください』とおっしゃるので、いろいろなことを話しかけました。でも、何一つ反応がない。最後に『明日、ラジオ(出演)あるよ! 出るんでしょ?』と言ったんです。すると、夫は目をパッと開けた。それまでは何を言っても無反応だったのに……。彼は普段から『今やる、すぐやる』『思い立ったら迷っていないで、すぐ動く』と言っていました。そんな人だから、よほどラジオに出たかったんだろうなと思いました。その2時間後に、森永は亡くなりました」


 4月23日(水)12時配信の「 週刊文春 電子版 」及び4月24日(木)発売の「週刊文春」では、「追悼 森永卓郎 妻の初告白『彼が最後に買いたかったもの』」と題した弘子さんのロングインタビューを掲載。森永さんとの出会いから子育てや趣味に没頭する夫の姿、絶対に怒らなかった森永さんが妻に声を荒げた”ハプニング“など90分にわたって語り尽くしている。


(「週刊文春」編集部/週刊文春 2025年5月1日・8日号)

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