東北道逆走13人死傷、栃木県などが黒磯板室ICの対策検討…緊急で電光掲示板の「標識車」を配置

2025年4月30日(水)7時48分 読売新聞

標識車による誘導が始まった黒磯板室ICの分岐(28日、栃木県那須塩原市で)

 栃木県那須塩原市内の東北自動車道上り線で発生した逆走多重事故を巡り、県などは、逆走車が進入したとみられる黒磯板室インターチェンジ(IC)での対策の検討に乗り出した。

 事故は26日午後10時頃に発生した。宇都宮市峰町、無職前原勇太さん(42)の乗用車が上り線を逆走して対向車と正面衝突。さらに、この影響による渋滞の列に大型トラックが追突するなど計11台が絡む事故となり、3人が死亡、10人が重軽傷を負っている。

 同ICは料金所から上り線に進入する道路と、上り線から料金所に向かう道路が平面でY字状に交差している。逆走車は本来は右折するべきところを左折した可能性が高い。

 この交差部分は県が管理する「県道」の扱いとなっている。県は28日、県警やネクスコ東日本とともに現場の状況を確認した。緊急対策として、付近に電光掲示板を取り付けた「標識車」を配置して、ドライバーを誘導している。県などは今後、検討を加えた上で、逆走事故を防ぐための追加措置を早期に講じる構えだ。

 同ICは、行楽シーズンの那須高原地域の交通渋滞緩和などを目的に、2009年3月に供用開始された。地方公共団体が主体となって整備する「地域活性化IC」の一つで、県とネクスコ東日本が事業費約39億円をかけて整備した。

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