福岡県田川市長の不倫・セクハラ問題、不信任案また否決…村上市長は即時辞職を否定

2025年5月1日(木)8時17分 読売新聞

閉会後、報道陣の取材に応じる村上市長

 福岡県田川市の村上卓哉市長が不倫関係と認識していた女性職員からセクハラ被害を訴えられた問題で、市議会は30日に臨時議会を開き、村上市長に対する不信任決議案を賛成少数で否決した。

 村上氏の不信任決議案が否決されるのは、3月19日に続いて2度目。採決は前回と同様に無記名投票で行われ、賛成9、反対9(うち白票4)で、可決に必要な出席者の4分の3に届かなかった。

 提案理由について、尾崎行人議員は、公務出張先で女性職員と不適切な関係を重ねた行為を「公金の不正流用だ」と批判し、女性へのセクハラ疑惑も浮上したことで「田川をおとしめ、市政への影響は計り知れない」などと説明した。

 その後の討論では、議員1人が「セクハラは事実認定されておらず、(前回と)情勢は変わらない」と反対の立場から、議員6人が「信用は失墜し、市長としての資質はない」などと賛成の立場から意見した。

 村上氏は閉会後、報道陣の取材に応じ、「今回の判断を重く受け止め、誠意をもって市政に取り組みたい」と語り、即時辞職を否定。早ければ市議会6月定例会に第三者調査委員会設置条例案を提案する考えを示し、「調査には真摯しんしに応じる。調査結果を見て、進退を判断したい」と述べた。

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