山林火災で漁具被害、大船渡・綾里漁協がウニ漁の解禁延期へ…「漁をやめる判断をする人もいるかも」

2025年5月1日(木)12時50分 読売新聞

山林火災の影響を受けた綾里地区(3月6日、岩手県大船渡市で、読売機から)

 山林火災で被害を受けた大船渡市三陸町綾里の綾里漁協が、例年5月に行っているウニ漁の口開け(解禁)を延期する方針を固めたことがわかった。漁具を失った漁業者がいるためで、漁協は漁具がそろうのを待って解禁する。

 30日に開催された漁協の理事会で承認された。漁協によると、ウニ漁は例年5月後半に口開けし、8月頃まで続く。しかし、今年は2月に発生した山林火災で、水中をのぞく「箱眼鏡」や、むき身作業で使うテントなど一部の漁業者の漁具に被害が出たという。

 漁協は、漁業者の相談を受けて漁具のメーカーなどに発注の可否や納期について問い合わせをしており、早ければ6月前半の口開けを目指すことにした。和田豊太郎組合長は読売新聞の取材に対し、「被災した漁師の中にはウニ漁をやめる判断をする人もいるかもしれない。状況を見極めて解禁時期を決めたい」と話した。

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