「恐怖を感じました」「はっきり言って迷惑」危険運転をする高齢者ドライバーに感じたリアルな声
2025年5月4日(日)21時50分 All About
高齢者ドライバーとの“ヒヤリ”体験について、All About編集部がアンケート調査。経験者はどう感じたのか。見えてきたのは怒りや将来への不安、また免許返納に関してのさまざまな意見であった。
今回は寄せられた回答の中から、「ヒヤリとした運転をする高齢者ドライバーに対して抱いた感情」をピックアップ。その結果から見えてきたのは、怒りや将来への不安、また免許返納に関してのさまざまな声であった。
「怒りを通り越して怖かった」「運転はやめてほしい」危険運転への不安や恐怖
交差点や横断歩道での信号無視や一時停止の無視など、基本的な交通ルールを守らない運転に直面し、強い恐怖を感じたという声が多く寄せられた。「怒りを通り越して、ただただ怖くなりました。判断能力がない人が車を運転している現実に、巻き込まれたくないと強く感じました」(40代・女性)
「高齢者は視力が衰えているにもかかわらずスピードを出しすぎたり、注意が散漫になっていることが多い印象があり、本当に怖いと感じます」(20代・男性)
「とても驚きました。あのまま車がぶつかっていたらと思うと、ゾッとします」(40代・男性)
「いつ自分がもらい事故に遭うかわからず、さらに将来の自分の姿かもしれないと思うと、恐怖を感じました」(30代・女性)
さらに、あきれる、迷惑だと感じるというユーザーも散見された。
「高齢になれば判断力や注意力が低下するのは仕方ないと思いますが、それが危険につながるのであれば運転はやめてほしいです」(30代・女性)
「このままでは、近い将来、確実に人を傷つけると思います。反省の態度すら見られないことに、正直あきれてしまいます」(30代・男性)
「はっきり言って迷惑です。判断や認識が遅く、交通の流れを乱していると感じます」(40代・男性)
一方で、「自分も将来そうなるかも」「過信せず見直したい」といった自己への省察を含んだ声もあった。
「自分自身が高齢者予備軍になりつつあると感じているので、これまで以上に運転には気をつけて、『かもしれない運転』を心がけようと思いました」(50代・男性)
「いつ自分がもらい事故に遭うか分かりませんし、将来、自分自身も同じような運転をしてしまうかもしれないという恐怖を感じました」(30代・女性)
「私自身、最近注意力が散漫になりやすくなってきました。高齢になればなるほど、運転がますます怖くなるのではないかと感じています」(30代・女性)
「そうする必要があると実感した」免許返納への期待と現実
また免許返納について言及するユーザーの意見も散見された。「年齢制限を設けて免許を強制返納、もしくは更新時の検査をさらに厳しくする必要があると思います」(20代・女性)
「高齢者に免許返納を促すとニュースなどで時々聞くが、本当にそうする必要があると実感した」(60代・男性)
「車の事故は人の命を奪ってしまう可能性があるので、早めの返納を望む」(50代・女性)
「70歳以上の高齢者ドライバーはとても危険なので免許を返納してほしいです」(20代・男性)
高齢者による危険運転を減らすためには、個人の自覚や家族の説得が重要だろう。現在、内閣府による高齢者講習や運転免許証の自主返納制度の周知なども進んでいる。
しかしこのような意見がある一方で、地方や過疎地では車がなければ生活できないという現実も存在しており、「田舎では車がないと移動手段がない」という声も寄せられた。
「返納すれば解決」ではなく、「返納しても安心して暮らせる社会」をつくるために、いまこそ真剣な議論が必要なのではないだろうか。
<参考>
内閣府「高齢運転者による交通事故防止のための取組」
<調査概要>
調査方法:インターネットアンケート
調査期間:2025年3月12日〜2025年3月26日
調査対象:121人(男性:48、女性:73)
回答者のコメントは原文ママ
(文:All About 編集部)