米軍が原爆投下目標としていた小倉陸軍造兵廠跡地に「憲法9条の碑」…除幕式で平和への思い新た

2025年5月4日(日)11時34分 読売新聞

広場の一角に設置された「憲法9条の碑」

 憲法記念日の3日、北九州市小倉北区の健和会大手町病院前の広場に設置された「憲法9条の碑」の除幕式が行われ、訪れた約200人の市民が平和への思いを新たにした。

 同病院は、西日本最大級の兵器工場だった小倉陸軍造兵廠ぞうへいしょうの跡地にある。米軍は造兵廠があった小倉を原爆の投下目標としていたが、視界不良のため、長崎に投下したとされている。

 病院の新築移転に伴い、広場が昨年整備され、平和への思いを発信する場所にしようと、市民らが協力して碑の設置計画を進めてきた。公募の結果、同病院職員の岡部由美子さん(40)のデザインを採用。「9」を重ねたハート形で「命」や「優しさ」を表現し、憲法9条の条文が記されている。

 岡部さんは「碑がたくさんの方々の目に留まり、憲法9条に興味を持つきっかけになってほしい」と話した。

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