「教頭の爪を…」「階段から子供を突き落とす」川崎ストーカー死体遺棄事件 小学校担任が明かす白井秀征容疑者の”暴力的衝動”

2025年5月5日(月)21時30分 文春オンライン

〈 「インフルで寝ていた」川崎ストーカー死体遺棄事件 白井秀征容疑者が遺族に語っていた仰天アリバイ 〉から続く


 川崎市で岡崎彩咲陽(あさひ)さん(20)が元交際相手の自宅で遺体となって見つかった事件をめぐり、神奈川県警に死体遺棄容疑で逮捕された白井秀征容疑者(27)。


 小学校時代の担任が、白井容疑者の学校生活について明かした。



亡くなった岡崎彩咲陽さん 遺族提供


「お母さんの話では、白井君はアメリカでしばらく生活してから、日本に帰国したそうです。母子家庭で、家ではおばあちゃんが白井君の面倒を見ていました。確かに、指導をするのが難しい子どもでした。気に入らないことがあると、急にランドセルを背負って『帰る』と言い出すことがあった。それ以前も同様のことがあり、止めに入った教頭と揉み合いになって、教頭の爪が剥がれたこともあったそうです。私は、それを聞いていたので、彼を制止することなく『わかった。おばあちゃんに電話するから帰っていいよ』と伝えるようにしていました。すると白井君は『いいや』と言って、自分の席に戻って授業を聞いていました」


 当時から白井容疑者が他人に対して攻撃的な側面を持っていたことも、元担任は憶えている。


児童を階段で突き落としたことも


「たまに攻撃性が出てくることもあったようです。私が申し送り事項として聞いていたのは、白井君がある日、窓の外のベランダのような場所に出て『飛び降りてやる』と騒いだことや、階段を上り下りしている児童を後ろから突き落としたという話でした。ただ、白井君は理由なく突然、攻撃を行うのではなく、何かを思い出したかのように、衝動的に体が動くようでした」


 元担任は白井容疑者の特性に合った教育をするように、再三、校長や教頭に訴えていたという。


「私が学校を去る前に、白井君のお母さんと教頭と私の3人で話す機会を持ちました。お母さんの話では、アメリカにいたころは、彼が持つ様々な側面に対応した丁寧な教育を受けていたということでした。お母さんは今の小学校でも同様の教育を望み、以前から『個別指導ができないか』とお願いをしておられました。私もその考えには賛成でした。ただ残念ながら、私はその後を見届けることなく、離任したのでお母さんの望むような教育がなされたかはわかりません。ただ、当時の管理職や教育委員会の一連の対応から推察するに、何もしなかったのではないでしょうか」


 そして元担任はこう胸中を明かす。


「被害者の女性がいなくなったことへの怒りが、付きまといなどの行為につながったのか。一部が幼児のまま大人になったために起こした事件だと考えています。適切な教育や指導があれば、彼はこのようにならなかったのでは……今はそのように感じています」


◆◆◆


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(「週刊文春」編集部/週刊文春 電子版オリジナル)

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