脱炭素の切り札、「人工光合成」実用化へ検討会設置…今秋にも工程表作成

2025年5月10日(土)14時12分 読売新聞

人工光合成の装置(愛知県長久手市の豊田中央研究所で)

 環境省は、水から水素などを生み出す「人工光合成」の実用化に向けた課題を議論する検討会を設置することを決めた。13日に初回会合を開き、今秋にも実用化に向けた工程表を作成する。浅尾環境相が9日の閣議後記者会見で明らかにした。

 検討会には東京大の堂免一成特別教授や豊田中央研究所の森川健志シニアフェローら、研究開発をリードする産学の研究者らが参加する。浅尾氏は「将来的には日本発のグリーンイノベーションとして、世界中の課題解決に貢献できると確信している。産業界や大学研究機関との連携を強化し、環境省として後押ししたい」と述べた。

 人工光合成は、植物のように太陽光や二酸化炭素を利用して燃料などを生み出す技術で、「脱炭素の切り札」と期待されている。まだ研究段階だが、国内の技術は世界的にも先行し、この数年で大きく進展した。同省は検討会で国内外の技術動向や課題を整理し、産業化を視野に入れた体制整備を推進する。

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