京急から譲り受けた最古の「ことでん1070形」、懐かしの赤でラストラン…8月から復刻運行
2025年5月28日(水)13時19分 読売新聞
「ファンタンゴレッド」と呼ばれた時期の「1070形」=ことでん提供
香川県の高松琴平電気鉄道は、運行している80車両の中で最も古い「1070形」の2両の車体色について、下半分の黄色を1984年に導入した当時の赤色に戻して8月から運行する。
同社によると、2両は57年の製造。京浜急行電鉄から譲り受け、84年にことでん初の冷房車として登場した。当時は「ファンタンゴレッド」と呼ばれる赤色だったが、その後、黄色に塗り替えられて琴平線を走っている。
ことでんは、66年ぶりに車両を新造して2026年秋にも運行を始め、2両の引退を予定している。「懐かしい姿でラストランを」と今年6〜8月の分解検査に合わせて、当初の色合いを「復刻」させることになったという。
同社は復刻塗装前と塗装後、ラストランの三つの時期に分けて、イベントの開催やグッズの発売を計画。そのアイデアを来年4月末まで3回の期間に分けて募っている。
貸し切りでの運行も可能といい、いずれも同社のホームページから応募できる。問い合わせは同社運輸サービス部(087・863・7300)。