透明な氷の作り方 とけにくくてオススメ

2020年7月24日(金)5時0分 ウェザーニュース


2020/07/24 05:21 ウェザーニュース

暑くなると氷の出番が一気に高まり、家の冷蔵庫の製氷機能はフル稼働になります。でも家の冷蔵庫で作った氷はなんだか白っぽく、コンビニなどに売られているもののように透明ではないし、溶けやすくありませんか。
家庭の冷蔵庫では、透明で溶けにくいプロのような氷は作れないのでしょうか。東京浅草のたい焼きとかき氷の店「求楽」の尾崎陽司さんに伺いました。

不純物があると氷は白くなる

「溶けにくい透明氷は家庭の冷蔵庫でも作ることはできます。氷が白くなるのは水に不純物が入っているから。水道水には空気やミネラル、カルキなどの不純物が入っていて、それらが一緒に凍ると白く濁ってしまうのです。また空気が入っていると、その空気に触れている氷から溶け始めるので、白い氷は早く溶けてしまいます」(尾崎さん)

溶けにくい透明氷が自宅で作れる!?

それでは家で溶けにくい透明氷を作るのは難しいのでしょうか。また、水道水でも作れるのでしょうか。
「水は水道水でもOKですが、一度沸騰させたものを使いましょう。また、ゆっくり凍らせること、そして半分ぐらい凍ったら、残りの水の部分を捨てることが大切です。
沸騰させるのは、空気を抜くためです。ゆっくり凍らせて途中で残りの水を捨てるのは、不純物が凍る速度は水が凍る速度より遅いので、先に水だけを凍らせておいて、不純物が凍る前にそれを捨てるためです。
ゆっくり凍らせるには製氷する器にタオルを巻くとよいでしょう。プロが使う氷はマイナス9℃ぐらいでゆっくり凍らせたものです。家庭の冷凍庫だとマイナス20℃〜18℃なので、低すぎるためタオルを巻くのです。これで溶けにくい透明氷ができます」(尾崎さん)

牛乳パックを使うと良い!?

「製氷する器はタオルを巻きやすい牛乳パックもおすすめです。1000mlだと冷凍庫に入らないので、500mlのパックが良いでしょう。氷ができたらパックを破って取り出し、包丁の背などで氷を叩いて適当な大きさに割ると、透明のきれいなかち割り氷が作れます」(尾崎さん)
【透明氷の作り方】
(1)水を沸騰させる
(2)沸騰後に粗熱を取ったら製氷器(※)にゆっくり注ぐ
(3)製氷する器をタオルで包んで冷凍庫へ
(4)半分ぐらい凍ったところで残りの水を捨てる
家でも溶けにくい透明氷ができるなら、冷たい飲み物やかき氷がおいしくいただけますね。この夏に挑戦してみてはいかがでしょうか。


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