来春新卒「増やす」24%、半数近くが「前年並み」…読売123社調査

2025年4月19日(土)8時37分 読売新聞

【グラフ】主要企業の新卒採用計画の推移

 読売新聞社が主要企業を対象に実施した2026年春入社の新卒採用アンケート調査によると、採用を増やすと答えた企業は24%で前年より12ポイント減った。学生優位の売り手市場が続き、簡単には人を増やせない状況が浮き彫りとなった。ただ、前年並みとする企業が半数近くに上るほか、中途採用を増やす動きも広がっており、企業の採用意欲は引き続き高水準にある。

 採用活動を巡っては、コロナ禍で経済活動が停滞した21年春入社で、採用を増やすとした企業が9%まで落ち込んだ。経済活動の回復に伴って採用意欲も拡大し、増やすとする企業は、24年春に42%まで増加し、25年春は36%と高い水準を維持した。26年春はここ数年の水準は下回っているものの、深刻な人手不足を背景に一定の採用数を確保しようとする企業が多い。

 業種別では、流通業界が採用に積極的だ。訪日客の増加で、好調な業績が続く高島屋や大丸松坂屋百貨店などが採用を増やす。

 減らすと回答した企業は13%だった。三菱電機の26年採用予定数は前年実績より50人少ない1050人とした。「業務DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進で、効率化や生産性が向上しているため」としている。

 調査は3月中旬から下旬にかけて実施し、123社から回答を得た。

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