備蓄米3回目の入札開始…23年産「まっしぐら」や「天のつぶ」など56銘柄10万トン
2025年4月23日(水)10時33分 読売新聞
保管倉庫から搬出される備蓄米
農林水産省は23日、政府備蓄米の放出を巡り、3回目の入札を開始した。コメの流通円滑化が目的で、今回は2023年産の「まっしぐら」「天のつぶ」など56銘柄計10万トンが対象。入札は25日まで行う予定で、落札業者への引き渡しは5月になる見通しだ。
農水省は3月に備蓄米の入札を2回実施した。落札された計21万トンは順次放出されているが、流通に時間がかかっており、3月末時点でスーパーなどの小売店には426トンしか行き渡っていないのが現状だ。農水省は7月頃まで毎月、備蓄米を放出して価格を抑制したい考え。
これまでは業者間の転売を防ぐため、卸売業者間での売買を原則として禁止していたが、流通ルールを見直した。取引実績のある卸売業者間などで備蓄米を取引できるようにし、地方や中小の業者に行き渡らせる狙いがある。