児童養護施設出身の若者を支える「オンライン里親プロジェクト」―2025年度奨学生12名の支援をスタート【みらいこども財団】
2025年5月1日(木)15時17分 PR TIMES
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/147661/9/147661-9-447e347ab79bc30ed33890d905c5cc29-478x324.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]支援開始学生のひとり、神崎一さん(仮名)
全国の児童養護施設の子どもを支援する一般財団法人みらいこども財団は、2025年5月1日より、独自の給付型・交流型奨学金制度『オンライン里親プロジェクト』で、奨学生12名の支援を順次開始します。全国の施設から大学・専門学校へ進学した学生たちを、約90名の“オンライン里親”がチームでサポートしていきます。
「オンライン里親プロジェクト」とは
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/147661/9/147661-9-db7c8f19f85dabb47c5d9837605f7988-895x403.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
「オンライン里親プロジェクト」は、児童養護施設で育ち、困難な環境の中から大学や専門学校へ進学した若者を、複数の大人たちがチームで支援する取り組みです。2021年に、みらいこども財団の独自事業としてスタートしました。本プロジェクトでは、複数の支援者(オンライン里親)が1人の学生をチームで支え、給付型奨学金の提供と定期的なオンライン交流を通じて、卒業までの道のりを経済的・精神的にサポートします。
- 里親1人あたり月1万円(年間12万円)を拠出
- その7割を学生への奨学金に、3割を運営費やボランティア会費に活用
- 1人の学生に対し、約6〜7名の里親がチームで伴走
これまでに約200名のオンライン里親が、35名の学生を支援してきました。
▶ プロジェクト詳細:https://miraikyousou.com/projects/fostercare/
今年度の支援対象学生のひとり:神崎 一さん(仮名)
神崎一さん(仮名、冒頭写真)は、小学校5年生の時に虐待が主な理由で児童養護施設に入所。この春、社会福祉を学ぶため大学に進学。将来は社会福祉士を取得し児童養護施設の職員になることを目指しています。
高校のときに手話に興味を持った神崎さんは、大学でも手話を学び、サークルにも参加したい、と話してくれました。
オンライン里親6名が彼のチームとなり、今後4年間にわたり学びと生活を支えていきます。
このような学生が今年度は15名(第一期募集)。施設退所後もなお多くの困難を抱える若者たちが、安心して学び、自立に向かうための大切な一歩を踏み出しています。
児童養護施設出身の若者が直面する現実
日本全国には600の児童養護施設があり、約2万3千人の子どもたちが暮らしています。その多くは虐待や貧困、保護者の病気などの理由で家庭での養育が困難な状況にあります。
- 大学進学率は全国平均の半分以下
- 大学中退率は全国平均の3.5倍
- 就職後の早期離職も高く、3か月で約2割が退職
- 退所時点で約4割が精神的な課題を抱えているというデータも
ほとんどの子どもが18歳で施設を出て自立をしますが、施設職員以外の頼れる大人の存在も、安定した金銭的基盤もありません。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/147661/9/147661-9-02449e6e147f4422ccf174761d1785a1-928x366.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]出典:こども家庭庁 社会的養育の推進に向けて令和5年4月5日、文科省データ、ブリッジフォースマイル全国児童養護施設 退所者トラッキング調査2023 報告書より、みらいこども財団作成
「つながり」が若者を支える
本プロジェクトの大きな特長は、金銭面の支援だけではなく、「信頼できる大人とのつながり」を提供することにあります。オンラインでの定期的な交流を通じて、若者たちは孤独や不安を和らげ、前向きに学びと生活に向き合う力を育んでいます。
卒業後も、里親たちとはLINEなどを通じてやりとりが続き、「新生活どう?」「無理せず頑張って」などの温かなメッセージが届いています。
▶ オンライン里親卒業レポートはこちら:https://miraikyousou.com/2025/04/19554/
第2期奨学生(3名)の里親を追加募集中!
現在、2025年度「第2期奨学生」3名の支援に向け、オンライン里親を追加で募集しています。 児童養護施設を退所し、進学という新たな一歩を踏み出した彼らには、経済面だけでなく「応援してくれる大人」の存在が必要です。
貧困や虐待、教育格差の問題に関心があり、若者を支えたいと考える皆さまのご参加をお待ちしております。
▶ オンライン里親参加はこちら:https://miraikyousou.com/projects/fostercare/
みらいこども財団について
本プロジェクトは、みらいこども財団が行う全国の児童養護施設への定期訪問ボランティアや、施設職員様とのネットワークを基盤に運営されています。オンライン里親制度のほか、活動全体を支える寄付も随時受け付けています。
▶ ご寄付はこちら:https://miraikyousou.com/donation/
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/147661/9/147661-9-c2341f6bbd81d9f1ee9806512968ceea-536x358.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]一般財団法人みらいこども財団「一度繋いだ手を離さない。継続した支援」
全国の児童養護施設の子どもと卒園後の子ども達を支援するボランティア団体です。
毎月ボランティアが施設訪問し、子ども達と遊ぶことで、在園中から子ども達と関わり卒園後も支え続ける繋がりを作ります。約400名のボランティア、オンライン里親とともに活動中。
http://www.miraikyousou.com
info@miraikyousou.com