アメリカ財務長官「中国の切り離しを望んでいない」…中国とスイスで関税協議へ

2025年5月7日(水)17時51分 読売新聞

アメリカと中国の国旗=AP

 【北京=照沼亮介、ワシントン=田中宏幸】100%を超える高関税をかけ合う米中の両政府が、関税措置について協議を行うと発表した。米国が「相互関税」を発動して以降、閣僚級による両政府の直接協議が行われるのは初めてになる。双方とも強硬姿勢を崩しておらず、どこまで歩み寄りがみられるかは不透明だ。

 米政府は米国時間6日、ベッセント財務長官と米通商代表部(USTR)のグリア代表が今週スイスを訪問すると発表。ベッセント氏は同日、米FOXニュースに出演し、10、11日に中国の担当者と会談すると明らかにした。「我々は(中国との)デカップリング(切り離し)を望んでいない」と語りつつ、鉄鋼や半導体、医薬品などに関しては、生産の米国回帰を進める考えを改めて強調した。

 トランプ大統領も6日、記者団に対して「中国との貿易が停止しても、我々は何も失っていない」と述べた。

 中国政府は7日、何立峰フォーリーフォン副首相が9〜12日の間にスイスでベッセント氏と会談すると発表した。商務省報道官は談話で「話し合うなら門は開かれている」とする一方、「合意に達するため、中国の立場や国際的な正義を犠牲にすることは決してない」と訴えた。

ヨミドクター 中学受験サポート 読売新聞購読ボタン 読売新聞

「中国」をもっと詳しく

「中国」のニュース

「中国」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ