3月の実質賃金2・1%減、3か月連続マイナス…コメ値上がりなどに賃上げ追いつかず

2025年5月9日(金)8時52分 読売新聞

厚生労働省

 厚生労働省は9日午前、3月の毎月勤労統計調査(速報)を発表した。物価の変動を反映した労働者1人当たりの実質賃金は前年同月比2・1%減で、3か月連続のマイナスだった。コメなど食料品の値上がりに賃上げが追いつかない状況が続いている。

 名目賃金である現金給与総額は同2・1%増の30万8572円で39か月連続のプラスとなったが、実質賃金の算出に用いる消費者物価指数が同4・2%上昇した。主に基本給を指す「所定内給与」は同1・3%増、残業代などを合わせた「きまって支給する給与」も同1・2%増で、ともに41か月連続のプラスとなった。

 持ち家の人が家賃を払っていると仮定した「帰属家賃」を含む総合指数で算出した実質賃金は、同1・5%減だった。国際比較しやすくするため、今回初めて発表された。

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