【2800円の90%。いくら?】瞬時に答えられない人は数字に弱い“二流”。数字に強い人はどう考える?
2025年5月11日(日)7時35分 ダイヤモンドオンライン
【2800円の90%。いくら?】瞬時に答えられない人は数字に弱い“二流”。数字に強い人はどう考える?
「自分も、もっと数字に強ければ…」日々の買い物や職場で「数字コンプレックス」を感じたことはないだろうか。「算数や数学は大キライ…」「できるだけ見たくない…」中には「数字はもう諦めた」という人もいるだろう。しかし実は、「数字に強い」は生まれつきの才能ではない。数字に強い人は、無意識のうちに九九などの「頭を使わないラクな計算」を使って、面倒な計算をうまくサボっているのだ。新刊『「数字がこわい」がなくなる本』は、数字に強い人の脳内を解明した一冊。数字に強い人が無意識にやっている「頭を使わないサボり計算テク」を知れる本書の中から、今回は「数字のとらえ方」について紹介したい。
Photo: Adobe Stock
割合の計算、どうしていますか?
みなさんはお買い物をするとき、割引計算をどのようにしていますか? このように「定価の90%になっている時=10%引き」のときは、つい、次のように計算してしまう人も多いと思います。
もちろんこの計算方法でもいいのですが、実は、10%値引きはとても簡単に計算ができるのです。
今回はこの方法について、紹介していきます。
10%引きは「1ケタ動かすだけ」
そもそもですが、10%引きは次のように考えてしまえばカンタンです。
たとえば、2800円の商品なら、10%はいくらでしょうか?
これはカンタンです。2800円の1割は、280円ですね。わざわざ「2800×0.1」なんて計算しなくても、一桁ずらせばいいだけです。
つまり今回の「90%」を求める計算の場合、2800-280を計算すれば、答えが出るわけですね。
さっそく計算してみましょう。ちなみに280はだいたい「300弱」ですから、最終的な答えは「2500円くらい」になりそうです。
正直、普段づかいの計算ならこれで十分ですね。「280円を引くなんて面倒」と感じる方もいるかもしれませんから。
一応丁寧な計算の仕方として、そんなときは、「300円引いてから20円足す」と考えれば、さらにラクになります。300円引くと2500円なので、そこに20円を戻して2520円。これで10%オフ後の金額がすぐに出ます。
数字に強い人は「ちょっとしたアイデア」で数字に向き合う
数字に強い人は、こうした「90%の計算は10%の計算を使う」「あらかじめ少し多めに引いてから微調整する」などの技を自然に使いこなしています。なぜなら、最初から複雑な式で考えるより、シンプルな手順に分解して把握したほうが速くて確実だとわかっているからです。
一方、数字が苦手な人は「10%ってことは“×0.9”?」といった計算式ばかりを追いかけてしまい、ミスが増えたり時間を取られたりしがちです。
結局のところ、数字に強い人と弱い人を分けるポイントは、「計算式をそのままガチガチにやる」のではなく、「ちょっとしたアイデアで計算を簡単にするコツ」を知っているかどうか。10%値引きをするためには、一桁動かして引き算するだけでいいんだと頭の片隅に留めておけば、数字に強い人の仲間入りです。
(本記事は『「数字がこわい」がなくなる本』に関する書き下ろし原稿です)