中国大引:上海総合0.4%高で続伸、医薬株に買い

2025年5月20日(火)16時28分 サーチナ

 20日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比12.90ポイント(0.38%)高の3380.48ポイントと続伸した。
 中国の政策に対する期待感が相場を支える流れ。中国経済の低迷が警戒される中、当局は景気支援のスタンスを強めるとの見方が広がっている。一方、寄り付き前に発表された最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しては、銀行貸出の指標となる1年物LPRが3.10→3.00%、住宅ローン金利の指標となる5年物LPRが3.60→3.50%に引き下げられた。予想通りとはいえ、緩和マネーが経済を支えるとの期待感も高まっている。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、医薬の上げが目立つ。浙江華海薬業(600521/SH)がストップ(10.0%)高、江蘇呉中実業(600200/SH)が4.9%高、海正薬業(600267/SH)が3.4%高、津薬達仁堂集団(600329/SH)が2.9%高、湖南方盛製薬 (603998/SH)が2.4%高で引けた。中国本土や香港、シンガポールなど中華圏で新型コロナウイルスが再び蔓延。感染症が拡大する中、医薬品需給がタイトになると予測された。
 メディア・通信ネットワーク関連もしっかり。吉視伝媒(601929/SH)が4.3%、浙江数字文化集団(600633/SH)が2.7%、天下秀(600556/SH)が2.5%、中国電信(601728/SH)が1.2%、中国移動(600941/SH)が1.1%ずつ上昇した。
 消費関連株も物色される。化粧品の上海家化聯合(600315/SH)が5.7%高、家庭用品の喜臨門家具(603008/SH)が2.5%高、乳製品の内蒙古伊利実業集団(600887/SH)が2.2%高、宝飾品の老鳳祥(600612/SH)が1.6%高、食品の桃李面包(603866/SH)が1.3%高で取引を終えた。公益株、資源・素材株、自動車株、ハイテク株、金融株なども買われている。
 半面、不動産開発関連はさえない。信達地産(600657/SH)が1.4%、中華企業(600675/SH)が1.0%、上海市北高新(600604/SH)が0.9%、金地集団(600383/SH)が0.7%ずつ下落した。海運株、軍需産業株も売られた。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.11ポイント(0.04%)高の259.73ポイント、深センB株指数が3.83ポイント(0.32%)高の1193.84ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)

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