車載ソフトの脅威分析・リスク評価データを自動作成する「EVSec」の国内提供を開始
2025年5月26日(月)12時18分 PR TIMES
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/53429/298/53429-298-3ba824c511adbfe1c61a9e9a78bb62b3-3173x1225.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]「EVSec」の活用により脅威分析およびリスク評価を効率化したイメージ
株式会社日立ソリューションズ(本社:東京都品川区、取締役社長:森田 英嗣/以下、日立ソリューションズ)は、C2A-SEC Ltd.(本社:イスラエル、Founder and President:Michael Dick)と、国内初の販売代理店契約を締結しました。BMW社やダイムラー・トラック社などで導入され、車載ソフトウェア開発に必要な脅威分析・リスク評価(TARA*1)を自動作成するサイバーセキュリティプラットフォーム「EVSec」を、5月27日より提供開始します。 TARAは、SDV*2に向けて自動車のサイバーセキュリティ対応が必須となる中、国際規格ISO/SAE 21434準拠に不可欠な活動です。
「EVSec」はTARAに必要な、損害・脅威シナリオ、攻撃経路分析、リスク評価などのテンプレートを保有し、ISO/SAE 21434に準拠したTARAの活動の自動化、レポート作成が可能です。また、生成AIにより、自動車の構成要素を抽象化したモデル図から、詳細化したサイバーモデルを自動作成し、TARAの結果を可視化できます。
日立ソリューションズは、「EVSec」をラインアップに加えた、「自動車サイバーセキュリティソリューション」を提供し、より安全で快適な人と車の調和を支援するスマートモビリティ事業でSXの推進に貢献していきます。
*1 TARA(Threat Analysis and Risk Assessment)脅威分析とリスク評価
*2 SDV(Software Defined Vehicle)ソフトウェアによって自動車の機能がアップデートされることを前提に設計・開発された車
■「EVSec」の特長
1.自動車のステアリング、ブレーキといった構成要素ごとに、損害・脅威シナリオ、攻撃経路分析、リスク評価などのテンプレートを保有。車種に合わせて調整することで、TARAに必要な作業を効率的に実行可能
2.自動車の構成要素を、SysML*3の取り込みや生成AIの画像読み込みにより、サイバーモデルとして管理し、通信経路などの構成要素間の関係性を可視化
3.関連ツールとの親和性が高く、スムーズな情報共有が可能。ALM*4ツールやタスク管理ツールへのセキュリティ要件の連携、SBOM*5との連携による脆弱性分析、検出された脆弱性と関係する構成要素・攻撃経路の可視化を実現
*3 SysML(Systems Modeling Language)システムをグラフィカルに表現するためのモデリング言語
*4 ALM(Application Lifecycle Management)アプリケーションライフサイクル管理
*5 SBOM(Software Bill of Materials)ソフトウェア部品表
■今後の展開
「EVSec」をラインアップに加えた「自動車サイバーセキュリティソリューション」で、国際規格ISO/SAE 21434に準拠する、車載ソフトウェア開発のサイバーセキュリティ対策を網羅的に支援できるようになります。今後も、開発現場のプロセスへの理解を進め、必要なツール連携を実現し、サイバーセキュリティ対策の確実な定着を支援することをめざします。
■背景
SDVにより、車載ソフトウェアは大規模かつ複雑化しています。また、車外との通信も拡大傾向にあり、外部からのサイバー攻撃の危険性が増加していることから、十分なTARAの実施により、自動車の構成要素ごとにセキュリティを確保することが重要です。
しかし、TARAは自動車の構成要素ごとに、脅威の分析、各脅威に対するリスクの洗い出し、各リスクに対する危険性の評価が必要で、開発担当者とセキュリティ担当者が協力し、膨大な検討を行うことになります。また、セキュリティの状況は日々変化していくため、一度実施したTARAの結果も、継続的に更新が必要です。
一方で、現状ではツールが普及していないため、新たな脅威に対応する継続的な更新も含めて手作業となっており、車載ソフトウェアの開発担当者、セキュリティ担当者の業務を圧迫しています。
そこで、日立ソリューションズは、TARAを強力に支援する、サイバーセキュリティプラットフォームである「EVSec」を取り扱い、日本の車載ソフトウェア開発の現場に合わせた導入支援を行うことにしました。
■C2A-SEC Ltd. VP Account Management and Solutions Stephane Khelifi 氏からのエンドースメント
“Partnering with Hitachi Solutions marks an exciting milestone in our mission to empower companies with software-defined products. By combining our industry-leading product security orchestration platform with Hitachi group's trusted expertise and deep market presence in Japan, we're empowering manufacturers of cyber-physical systems to properly embed security across their product lifecycle, efficiently, intelligently, and in full alignment with emerging global regulations and standards.and in full alignment with emerging global regulations and standards.“
(和訳)「日立ソリューションズとの提携は、ソフトウェア・デファインドにより企業の競争力を高めるという私たちの使命において、重要な進展です。業界をリードする私たちの統合プロダクトセキュリティプラットフォームと、日立グループの信頼性の高い専門知識および日本市場における強力なプレゼンスを組み合わせることで、私たちは、サイバーフィジカルシステムを開発するメーカーが、効率的かつインテリジェントに製品ライフサイクル全体にセキュリティを適切に組み込み、新たなグローバル規制や標準に完全に適合することができるよう支援します。」
■「EVSec」について
https://www.hitachi-solutions.co.jp/evsec/
■「自動車サイバーセキュリティソリューション」について
https://www.hitachi-solutions.co.jp/smart-mobility/lp/automotive-cybersecurity/
■セミナー実施のお知らせ
タイトル:車載ソフト開発の脅威分析・リスク評価を効率的に実施するには?
〜自動化×ナレッジの蓄積により「すぐにできる」を実現!〜
場所 :オンライン
日時 :2025年6月25日(水)14:00〜14:30
URL :https://go.hitachi-solutions.co.jp/semi_250625?SeminarAutoId=701GA000001Z9KvYAK
日立ソリューションズについて
日立ソリューションズは、お客さまとの協創をベースに、最先端のデジタル技術を用いたさまざまなソリューションを提供することで、デジタルトランスフォーメーションを実現します。欧米、東南アジア、インドの各拠点が連携し、社会や企業が抱える課題に対して、グローバルに対応します。
そして、人々が安全にかつ安心して快適に暮らすことができ、持続的に成長可能な社会の実現に貢献していきます。
詳しくは、日立ソリューションズのウェブサイト(https://www.hitachi-solutions.co.jp/)をご覧ください。
ソリューションに関するお問い合わせ先
株式会社日立ソリューションズ
https://www.hitachi-solutions.co.jp/inquiry/
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