香港前場:ハンセン0.6%安で反落、上海総合は0.1%上昇
2025年5月28日(水)13時34分 サーチナ
28日前場の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比127.54ポイント(0.55%)安の23254.45ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が31.49ポイント(0.37%)安の8438.48ポイントと反落した。売買代金は999億4810万香港ドルとなっている(27日前場は1113億9470万香港ドル)。
様子見ムードが漂う流れ。米中の貿易交渉や、中国の景気動向が気がかりだ。米中は先週、対話を継続することで合意したとはいえ、通商対立は根深いものがある。また、中国では週末31日、5月の製造業PMIと非製造業PMIが公表される予定。今月公表された5月の経済統計では、小売が予想を下回り、不動産関連の悪化が続いた。複数の金融機関などが中国景気の持ち直しを示唆する中、足元の景況感を見極めたいとするスタンスも強まっている。もっとも、下値は限定的。中国の景気対策に対する期待感が根強いほか、昨夜の米株が急反発したことなどを手がかりに、指数はプラス圏で推移する場面もあった。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、江蘇省拠点の翰森製薬集団(3692/HK)が2.4%安、自動車大手の比亜迪(BYD:1211/HK)とICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)がそろって2.2%安と下げが目立った。
セクター別では、医薬が安い。翰森製薬のほか、永泰生物製薬(6978/HK)が7.2%、康希諾生物(6185/HK)が2.0%、三生製薬(1530/HK)が1.4%ずつ下落した。
半導体やクラウドの銘柄群もさえない。SMICのほか、蘇州貝克微電子(2149/HK)が4.8%安、上海復旦微電子集団(1385/HK)が1.7%安、万国数拠HD(9698/HK)が8.9%安、金山雲HD(3896/HK)が1.6%安で引けた。
半面、食品飲料や酒造、外食など消費セクターの一角はしっかり。農夫山泉(9633/HK)が3.7%、中国蒙牛乳業(2319/HK)が1.7%、百威亜太HD(バドワイザーAPAC:1876/HK)が3.6%、青島ビール(168/HK)が1.3%、周黒鴨国際HD(1458/HK)が3.1%、百勝中国HD(9987/HK)が2.1%ずつ上昇した。
業績動向に着目した物色もみられる。ショート動画投稿アプリの快手科技(1024/HK)が5.0%高。同社が報告した1〜3月期決算は調整後純利益が4.4%増となり、1日平均のユーザー数は過去最多となった。モバイル端末・自動車メーカーの小米集団(1810/HK)が1.4%高。同社が報告した1〜3月期決算は調整後純利益が64%増と予想を上回り、四半期ベースの過去最高を記録した。
本土マーケットは5日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.07%高の3342.93ポイントで前場取引を終了した。石油・石炭が高い。運輸、食品・酒造、保険なども買われた。半面、不動産は安い。公益、医薬、銀行も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
様子見ムードが漂う流れ。米中の貿易交渉や、中国の景気動向が気がかりだ。米中は先週、対話を継続することで合意したとはいえ、通商対立は根深いものがある。また、中国では週末31日、5月の製造業PMIと非製造業PMIが公表される予定。今月公表された5月の経済統計では、小売が予想を下回り、不動産関連の悪化が続いた。複数の金融機関などが中国景気の持ち直しを示唆する中、足元の景況感を見極めたいとするスタンスも強まっている。もっとも、下値は限定的。中国の景気対策に対する期待感が根強いほか、昨夜の米株が急反発したことなどを手がかりに、指数はプラス圏で推移する場面もあった。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、江蘇省拠点の翰森製薬集団(3692/HK)が2.4%安、自動車大手の比亜迪(BYD:1211/HK)とICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)がそろって2.2%安と下げが目立った。
セクター別では、医薬が安い。翰森製薬のほか、永泰生物製薬(6978/HK)が7.2%、康希諾生物(6185/HK)が2.0%、三生製薬(1530/HK)が1.4%ずつ下落した。
半導体やクラウドの銘柄群もさえない。SMICのほか、蘇州貝克微電子(2149/HK)が4.8%安、上海復旦微電子集団(1385/HK)が1.7%安、万国数拠HD(9698/HK)が8.9%安、金山雲HD(3896/HK)が1.6%安で引けた。
半面、食品飲料や酒造、外食など消費セクターの一角はしっかり。農夫山泉(9633/HK)が3.7%、中国蒙牛乳業(2319/HK)が1.7%、百威亜太HD(バドワイザーAPAC:1876/HK)が3.6%、青島ビール(168/HK)が1.3%、周黒鴨国際HD(1458/HK)が3.1%、百勝中国HD(9987/HK)が2.1%ずつ上昇した。
業績動向に着目した物色もみられる。ショート動画投稿アプリの快手科技(1024/HK)が5.0%高。同社が報告した1〜3月期決算は調整後純利益が4.4%増となり、1日平均のユーザー数は過去最多となった。モバイル端末・自動車メーカーの小米集団(1810/HK)が1.4%高。同社が報告した1〜3月期決算は調整後純利益が64%増と予想を上回り、四半期ベースの過去最高を記録した。
本土マーケットは5日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.07%高の3342.93ポイントで前場取引を終了した。石油・石炭が高い。運輸、食品・酒造、保険なども買われた。半面、不動産は安い。公益、医薬、銀行も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)