JA北海道中央会の樽井会長「農家の現状を理解して国産米を買って」…2000円程度の備蓄米への需要集中に懸念
2025年5月28日(水)9時43分 読売新聞
JA道中央会の樽井会長(4月21日、札幌市中央区で)
JA北海道中央会の樽井功会長は27日の定例記者会見で、小泉農相が政府備蓄米の売り渡し方法を随意契約に変更して店頭価格を大幅に引き下げる目標を示したことについて、「生産者として、コスト削減に努めながら、適正価格がどの辺りか見極めていかなければならない」と述べた。
樽井会長は、価格の高止まりにより、「消費者のコメ離れが心配だ」と述べた。一方で、小泉農相が示す「5キロあたり2000円程度」のコメに需要が集中することに懸念を示し、「(消費者には)肥料の高騰など、農家の現状を理解して国産米を買ってほしい」と訴えた。
また樽井会長は、24日に札幌市を訪れた小泉農相と面会。生産者側として、適正価格での消費者への安定供給を求めたことを明らかにした。