ティモシー・シャラメ「尊敬するオスカー・アイザックと共演できてうれしい」『DUNE』をふり返る
2022年2月2日(水)18時15分 シネマカフェ
全宇宙から命を狙われる、たった一人の青年ポール・アトレイデスを演じたティモシー。映像の中では、本作への出演を決めた理由や、憧れの俳優オスカー・アイザックへの思い、ヨルダンでの撮影をふり返っている。
本作では本格的なアクションにも挑戦し、新たな一面を見せているが、インタビューの中で出演を決めた理由について、原作とキャラクターたちに惹かれたことが大きかったことを明かしている。「壮大なテーマの作品はワクワクするし、文学的にも素晴らしいSF作品だ。『スター・ウォーズ』や『ウォッチメン』にも通ずる。若くして決断を迫られ葛藤する役柄も魅力的だった。彼には救世主的な要素もあるしね。でも彼は、まだ気付いてない。そして葛藤を抱えながら行動する、本来であれば権力をもって人々を救うはずなのに、ポールは誰かを殺すことで人々を救うことになるんだ。そんな主人公はあまり見ない」とその難しい役どころに魅了されたという。
続けて本作の脚本について、作家フランク・ハーバート原作のSF小説1作目で描かれている内容をそのまま映画に落とし込んでいるわけではないと言い、「脚本担当の人たちは、キャラクターの特徴づけや物語の展開を考慮して必要な部分を抽出している。原作の熱狂的なファンたちが愛着を持っている要素などもちゃんと盛り込まれている。ドゥニは的確な判断をした。2作目に入れようとしていたり、ほのめかしていたりね」と監督や脚本家たちの手腕に賞賛を送る。
また、ポールの父レト・アトレイデス公爵を演じたオスカーは長年のファンだったという。「尊敬するオスカー・アイザックと共演できてうれしい」と笑顔で話し始め、「子供の頃から彼の舞台を見に行ったりしていた。『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』や『エクス・マキナ』などにも出演していて」と出演作を隈なくチェックしていたようで、憧れの存在への思いを明かしてくれた。
本作のロケ地であるヨルダンでの撮影をふり返り、「全員にとってよかった。聖書に書かれている場所での撮影は映画の雰囲気をより厳粛なものにしたと思う。また先史時代と同じ環境に隔離されていたことで、ハンガリーのスタジオに戻ってもずっとその感覚がリアルに残っていた」と過酷ではあったが、ロケでのリアルな撮影が重要な意味を持っていたことを説明。また、有名な砂漠地帯で自然保護区でもある“ワディ・ラム”をまだ満喫できていないので「また行きたい!」と笑顔を見せた。
最後に、「1作目は今後に向けて必要なことを描いている。世界観を理解し、主人公の冒険の始まりを感じてもらえればいい。どんな危険が待ち受けているかをね。ドゥニの作品らしく没入感があって僕も1人の観客としてワクワクできる映画だ」と見どころをPR。『Dune:Part Two』(原題)の製作も決定、2023年に日本公開を予定している続編へのつながりを匂わせていた。
『DUNE/デューン 砂の惑星』はデジタル配信中、3月2日(水)よりブルーレイ&DVDリリース。