『べらぼう』尾美としのり、時代劇で必ず着用しているものを明かす「20代の頃から…」
2025年4月13日(日)12時0分 マイナビニュース
大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』(NHK総合 毎週日曜20:00〜ほか)で江戸在住の外交官であり当代一の覆面戯作者・平沢常富(朋誠堂喜三二)を演じている尾美としのりにインタビュー。お洒落な平沢の衣装にまつわるエピソードや、時代劇出演時のマイルールについて話を聞いた。
江戸時代中期の吉原を舞台に、東洲斎写楽、喜多川歌麿らを世に送り出し、江戸のメディア王にまで成り上がった“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く本作。
尾美は毎回1秒出現が続き、「オーミーを探せ」と話題に。第9回は約10秒、第10回は約40秒と出演時間が長くなり、第11回でついに本格登場した。この回で、蔦重は平沢のことを覆面戯作者・朋誠堂喜三二だと認識。「俄(にわか)祭り」を描いた絵本『明月余情』の「序」の執筆を依頼し、この本が飛ぶように売れた。
「オーミーを探せ」では、衣装も大事な目印に。尾美は「青地に白の羽織、あれは雲だと思いますが、素敵だなと思って着ていました」とお気に入りの衣装を明かし、今後の平沢の衣装について「季節によって二重の厚めのものにしたり、柄を変えたり、ちょこちょこ変えています」と話した。
襟巻きをしていることもあり、お洒落な平沢。
「喜三二さんはお洒落ブックみたいなものも書いているらしいので、ちょっと洒落たことをしていてもいいのかなという話で、襟巻きは大原(拓)監督が『しましょうか』みたいな感じですることになりました」
なお、時代劇の撮影時、尾美はいつもふんどしを着用しているという。
「下着のラインが出たらいけないとか、何かあってもふんどしなら映っても大丈夫なので、ふんどしをはいています。家からふんどしをはいているんですけど、ふんどしはいて何しているんだろう、いい年こいて何やっているんだろうと思うことも(笑)」
ふんどしは自前のものだそうで、「女房に作ってもらいました」と説明。「時代劇のときはふんどしをしていて、時代劇をやっているとうちの物干し場にはふんどしがあります(笑)」と話した。
ふんどしを着用するようになったのは、中村吉右衛門さんに勧められたから。「お弟子さんもそうされていたので、僕も真似をさせていただいて、ふんどしをつけるようにしています。20代の頃からです」と明かした。
そして、ふんどしの着心地について「通気性はいい」と言うも、「撮影中にトイレに行きたくなると面倒くさいです」と不便さがあり、「普段つけようとは思わないです。撮影のためだけです」と笑っていた。
■尾美としのり
1965年12月7日生まれ、東京都出身。1978年に映画『火の鳥』で子役デビューを果たす。1983年に映画『転校生』で主役を務め、第6回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。以後、映画、テレビなど多数の作品に出演し、名バイプレイヤーとして長年にわたり活躍。テレビでは『鬼平犯科帳』シリーズ(フジテレビ/89〜)木村忠吾役、連続テレビ小説『あまちゃん』(NHK/13)主人公アキの父親・黒川政宗役などを好演し、大河ドラマ(NHK)への出演は、『草燃える』(79)、『北条時宗』(01)、『平清盛』(12)、『おんな城主 直虎』(17)、『麒麟がくる』(20)に続き、『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』は6作目。
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