SBI北尾吉孝氏 フジHD清水賢治社長について「残しておいた方がいい」「昔のカラーの薄い方」

2025年4月17日(木)14時25分 スポーツニッポン

 金融大手SBIホールディングス代表取締役会長兼社長の北尾吉孝氏が17日、会見を都内で行った。フジ・メディア・ホールディングス(HD)の経営改善に向けた見解を示した。

 フジテレビの問題を巡っては、米投資ファンドのダルトン・インベストメンツが16日、同局の親会社フジ・メディアHDに12人の社外取締役の選任を求める株主提案を送付したと発表した。ダルトンが選任した新たな取締役候補は12人。当初から名前が挙がっていたSBIホールディングスの北尾吉孝氏を筆頭に、さまざまな経歴の人物を集めた。

 北尾氏は冒頭で「メディアの方にインタビューの時間を取ってくれと言われた。今現在の状況をお話しようと思いました」と会見開催に至った経緯を明かした。

 さらにダルトン・インベストメンツ側とのやり取りで「ダルトンさんから他にもメディア業界に精通した人物を聞かれて近藤君を招くべきだと言いました」とNEXYZグループ代表取締役社長兼グループ代表の近藤氏を推したことを明かし、「近藤氏以外の候補者の選任については全く関与していない」と強調。

 ダルトンはフジHDの日枝久取締役相談役体制下で主要ポストを担った金光修、清水賢治両氏らがフジ側の示す新たな人事案でも経営の中枢に残ることを問題視しているが、北尾氏は「ダルトン側と協議し役員選任案を再度、協議すべき。全部排除という考え方は私は取っていない。情報収集した中では清水さんは残しておいた方がいいと思っています。清水さんを中心にダルトンさん、私も入るなら入って最終的な会社側による選任をなすべきだと思っています」と言及。

 清水氏について「僕も一度お会いしただけで、いろんな方からの清水評を聞きました。誰かは残すべきと最初から思ってきたことで、アニメをやっていたこともあって昔のカラーの薄い方。はっきり自分の信念や意見、哲学をお持ちの方だと思います」と話した。

 北尾氏は1951年生まれ、兵庫県出身。実家は船場の商人。74年に慶大経済学部卒業後、野村証券に入社した。新入社員の多くが営業から始まる中、総合企画室配属のエリートコース。在籍中は英ケンブリッジ大学経済学部へも留学し、78年卒業。95年、孫正義氏に誘われソフトバンクへ。99年ソフトバンク・インベストメント(現SBIホールディングス)社長兼CEOとなった。インターネットを軸にした独自の金融サービスを展開し、“ネット金融の革命児”とも呼ばれる。

 北尾氏は、2005年にライブドア堀江貴文社長(当時)らがフジの大株主だったニッポン放送を買収しようとした際にフジを救ったホワイトナイト(友好的投資家)となったことで知られ、それが今回敵対する立場に転じた〝20年ぶりの因縁〟が注目されることになりそうだ。

スポーツニッポン

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