小泉進次郎農相「思いは玉川さんと同じ」 農業大規模化主張の玉川徹氏と共鳴しまくり「抜本改革を」
2025年5月23日(金)17時30分 スポーツニッポン
小泉進次郎農相(44)が23日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月〜金曜前8・00)にリモートで生出演。元同局社員の玉川徹氏と農政を巡って“意気投合”する場面があった。
かねてコメ農家の大規模化を主張している玉川氏が「価格高騰の背景には農政の問題があると思うので、農政をどうしていきたいかをうかがいたい」とし、農政について持論を披露。「今までの農政は農家を守る名目の下で、生産を少なくして価格を高くした。結果として消費者は高いお米を買って、農家はどんどん減っている。高齢化も進むという望まない結果にもなっている」と農家の現状に触れ、「日本のコメの生産、我々日本人の食をこれからどういうふうに農政を転換して守っていきますか?」と小泉氏に問い掛けた。
小泉氏は「これは玉川さんおっしゃった通りで」と農家の高齢化に触れ、「若い方々が意欲を持って取り組むためには大区画化、大規模化、集約化、新しい先進的な機械やデジタル化のツール、こういったものも使いながら少ない人数でも効率的に農業が営めるような基盤整備、環境整備が不可欠」と説明。今回のコメ不足も含めて「コメの流通は複雑怪奇だという声は結構ある」と“売る側”の声を紹介した。
そして、まずは「備蓄米を随意契約で(価格を)下げることによってこれ以上のコメ離れを防ぐ。農家の皆さんがこれ以上離れないようにする」政策を実現し、「流通のあり方もチェックし、コメの政策の抜本改革をしっかり実現していきたい」と語った。
玉川氏の「大規模経営の農家を保護しない限り生産がもたない。どうやって支援していくか?」という質問には、「大規模農家、大規模経営、これは玉川さんと考え方は一定共有する部分があって」と同調。これまでの農政は「数が多い小規模を大事にしている」とし、「大規模で生産性を高めて、農協系だけに頼らずに自分で販路を作って流通とつながって、中には直接海外のマーケットにも売り込んで。こういった方々へもう少し目を向けられなかったのか、この思いは玉川さんと同じだと思う」と述べた。
今後は次世代の大規模農家への支援が必要だとし、「今まで以上に農水省の体制を構築をして海外マーケットを切り開いていく。作りたい方には制限せずに米を作っていただく。こういったことを全力でやっていかなければいけない。そういった転換点だと思う」と持論を語った。