菅井竜也八段、狙い通りのチーム結成に「稲葉さんありがとう」!?競合獲得の弟弟子&強力振り飛車党とタッグ/将棋・ABEMAトーナメント2025
2025年5月27日(火)11時20分 ABEMA TIMES

構想通りのチーム結成に、「稲葉さんありがとう」!?将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2025」のドラフト会議の模様が5月24日に放送された。菅井竜也八段(33)は、弟弟子の藤本渚六段(19)を一巡目に指名し、重複くじ引きの末に獲得。二巡目には同じ振り飛車党の西田拓也五段(33)と狙い通りのメンバーを揃え、満面の笑みを浮かべていた。
菅井八段の一巡目指名は、昨年の優勝チームメンバーで弟弟子でもある藤本六段。ここでは自身の兄弟子でもある稲葉陽八段(36)と壮絶なくじ引き合戦を繰り広げ、見事当たりカードを手中に収めてみせた。開封の瞬間には「っしゃー!」と声を上げ歓喜。稲葉八段への強烈な“ドヤ顔”は今年のドラフト会議の名シーンとなった。
「被るとしたら稲葉さんかなと思ってました。稲葉さんは前回、藤本くんと上野(裕寿)くんだったので、2回連続はちょっと普通は面白くないので。でもやっぱり稲葉さんの性格が出ましたね、はい(笑)」とニヤリ。しかし、昨年と同じチーム構成を選んだ豊島将之九段(35)に対しては「それは豊島さんらしいというか、うん。なんかチーム構成も上手いなと思いました。ハハハ!」と笑い飛ばす場面もあった。
同じ井上慶太九段(61)門下の藤本六段は「10歳ぐらいから知っている」といい、「本当にどんどん強くなって今は公式戦でもかなり活躍してますし、やっぱり早指しが強いので指名しようかなというのは決めていた」という。「すごい嬉しいです!フィッシャールール(での対局)を見ていてもすごい力を発揮していたので、信頼できる弟弟子です。『稲葉さん、ありがとう』って感じです(笑)」と隣の席に座る稲葉八段にピカピカの笑顔を向けていた。
二巡目には、過去にチーム糸谷、チーム千田で活躍した西田六段を指名。「西田さんも昔から知ってますし、昨年は(公式戦でも)よく活躍されていましたよね。同じ振り飛車党ですし、参考になる部分も多いので指名しようかなと思ってました」と構想通りの選択だったことを明かした。
強力なメンバーと臨む今期のトーナメント。もちろん目指す位置は高いものの、「実際に優勝できるかどうかは別」と冷静な視点も。しかし、「やっぱりそこを目標に頑張っていきたいと思います」と誓う今期のチーム菅井の躍進からも目が離せない。
◆ABEMAトーナメント2025 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が8回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士7人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全8チームで行われる。予選は4チームずつ2リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)