カメラを2時間回しっぱなしにして… とらえた絶景に「現世とは思えない」
2025年5月27日(火)17時26分 grape

夏の夜に幻想的な光を灯す、ホタル。
種類によって違いますが、多くは6〜7月の暑い季節に、姿を見ることができます。
『ヒメボタルの乱舞』に感動
「もうすぐ始まる、ヒメボタルの乱舞」
2025年5月23日、このような言葉とともに、Xに写真を投稿したのは、写真家のYuji Shibasaki(@Yuji_48)さんです。
Shibasakiさんが公開した1枚には、2024年6月にカメラに収めたという、ヒメボタルの姿が写っています。
ひと足早く届けられた、夏を感じる光景がこちらです。

黄金色の強い光の点滅が特徴の、ヒメボタル。
自然の中で無数の光が点在している風景は、この世のものとは思えないほどの美しさですね。
撮影されたのはある森の中の参道で、奥には鳥居が見えます。
ヒメボタルが織りなす、神秘的な光景にはたくさんのコメントが寄せられました。
・ものすごい乱舞!こんなに見られるなんて。
・足がすくむほどの美しさですね。
・ヒメボタルの舞踏会が始まりそう。
・今年もホタルを見に行きたいなー。
季節を感じる1枚に、夏の夜が待ち遠しくなった人もいるのではないでしょうか。
ヒメボタルが乱舞した後は…?
Xでも反響を呼んだ、ヒメボタルの美しさを見事にとらえた、1枚。
grapeでは、撮影したShibasakiさんに話をうかがいました。
——今回の写真は、どのように撮影されたのでしょうか。
日没前からカメラをセッティングし、ヒメボタルが飛ぶ直前にシャッターを約2時間回しっぱなしにして、ホタルの光跡がたくさん写り込むように、撮影しました。
結果、ヒメボタルが参道を通ってお参りしているかのような光景になりました。
——撮影後はどのような風景でしたか?
ホタルの寿命は成虫になってから約1週間ほどで、この間に次の命へとつなぐ為にオスが光りながら飛翔して、メスを探して深夜に飛び回ります。
ペアが見つかったヒメボタルは光るのをやめ、辺りは急に静かになっていきました。
乱舞している間は「思わず声が出るほどすごい光景だった」と語る、Shibasakiさん。
人が作り出すイルミネーションとは、また違った魅力が感じられるでしょう。
Shibasakiさんの撮影技術と『自然の力』によって生み出された1枚は、多くの人を魅了しました。
[文・構成/grape編集部]
出典 @Yuji_48