トランプ氏、南アフリカ大統領に「物議を醸している人物」「白人は土地を没収され殺されている」

2025年5月22日(木)12時32分 読売新聞

21日、米ホワイトハウスで会談するトランプ大統領(右)と南アフリカのラマポーザ大統領=AP

 【ワシントン=淵上隆悠、ヨハネスブルク=笹子美奈子】米国のトランプ大統領と南アフリカのシリル・ラマポーザ大統領は21日、ホワイトハウスで会談した。トランプ氏が南アで白人が差別的な扱いを受けていると批判したのに対し、ラマポーザ氏はこれを否定し、緊迫したやりとりが続いた。

 トランプ氏は会談で、ラマポーザ氏を「一部で物議を醸している人物だ」と紹介し、「南アの白人は土地を没収され、殺されている」などと繰り返した。南アの急進左派政党が白人の殺害を呼びかける様子を収めた動画を会談の会場で流し、白人の被害を伝える記事も紹介するなど終始攻撃的な姿勢を見せた。

 ラマポーザ氏は、南アの治安に課題があると認めた上で「犯罪で命を落としている人の多くは黒人だ」と反論し、米側が流した動画の主張も政府の見解とは全く異なると強調した。南ア側が続けた冷静な対応について、米メディアは2月に口論に発展した米国とウクライナの首脳会談が教訓になった可能性に言及した。

 今年の主要20か国・地域(G20)の議長国を務める南アには、今回の会談でG20への米国の協力を取り付ける狙いがあったが、トランプ氏は11月の首脳会議への出席を明言しなかった。

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