トランプ米政権、ハーバード大への留学生受け入れ認可停止を発表…日本人留学生含む6800人に影響か
2025年5月23日(金)5時44分 読売新聞
トランプ米大統領=AP
【ニューヨーク=金子靖志】トランプ米政権は22日、ハーバード大に対し、留学生を受け入れるための認可を停止すると発表した。同大は新たな留学生を受け入れられず、在籍中の留学生も滞在資格を維持するには他大学への転校が求められる。日本人留学生を含む約6800人に影響が及ぶ見通しだ。
認可停止の理由について、国土安全保障省のクリスティ・ノーム長官は声明で、「ハーバード大がキャンパス内で反ユダヤ主義を助長したことや、中国共産党と協調した責任を問うためだ。この措置は、全ての大学と学術機関に対する警告だ」と述べた。
米紙ニューヨーク・タイムズによると、大学側は「政府の措置は違法だ」と反発し、留学生受け入れ継続に向けて法的対応を検討している。
トランプ政権は、ハーバード大の反ユダヤ主義の対策が不十分だとして4月に助成金を凍結し、これに対して大学が政権を提訴するなど対立が深まっていた。