障害物を自分の“腕”でどけるロボット掃除機、実物を見てきた 片付けもロボまかせ?【動画あり】
2025年5月28日(水)8時5分 ITmedia NEWS
布をかごに入れる様子
S70Zは、1月に米ラスベガスで開催された技術展示会「CES 2025」などでも展示したモデルだ。2本の指を備える折りたたみ式の5軸ロボットアーム「OmniGrip」を搭載。ティッシュ、ミニタオル、靴下など、300g以下の物体をつかみ、所定の場所に持っていける。
床にある物体は搭載するカメラで得た情報を基に、AIで検知する仕組みだ。最初から108個の物体を認識できるようになっている他、ユーザーが専用のスマートフォンアプリで50個まで追加設定できる。ソフトウェアアップデートでも進化する。
イベント現地のデモでは、くるんだ布の近くに移動したSaros Z70が、たたまれていたアームを展開。UFOキャッチャーのように布をつかんで移動し、カゴまで持って行った後後、待機場所まで戻る様子を見せた。デモにおけるカゴなど、つかんだ物体を置く場所は、専用のアプリで指定できるという。今回のデモでは都度アームを格納・展開していたものの、同社担当者によれば実際の製品はアームを展開したままの稼働も可能としている。
すでにオーストラリアなどでは販売(3999オーストラリアドル、27日時点で約37万円)しているが、日本での展開は未定。Roborockは同日、ロボット掃除機のフラグシップモデル「Saros 10」やミドルクラスの「Qrevo C」などを、6月に日本で発売することも発表した。