「“オーバーエキサイト”している感じではない」角田裕毅。鈴鹿までの道中、海老名SAでメロンパンを食べ、ピザについて語る
3年ぶりに鈴鹿サーキットで開催される2022年F1日本GP。公式走行セッションを翌日に控え、現地では慌ただしく準備が進み、緊張感も徐々に高まりつつある。今回、待ちに待った母国グランプリを迎える角田裕毅(アルファタウリ)は、翌日の走行を楽しみにしている様子だった。
過去に日本人ドライバーが参戦した時も、国内のメディア向けに日本語での囲み取材の時間が設けられるが、今回は午前11時15分と例年になく早い時間設定となっていた。
午前10時半過ぎにサーキット入りした角田は、そのままチームのホスピタリティへ。取材に備えて外で待っている日本人メディアに対し、「おはようございます! 今週末よろしくお願いします!」と自ら声をかける姿が印象的だった。やはり、彼にとっても日本でレースをすることを待ちわびていたのだろう。
「鈴鹿に来るのは、3〜4年ぶりですね。正確には覚えていないのですけど、F1日本GP の時にターン2で観客として観戦に来たのが最後だったと思います。(景色は)当時と変わっていないですし、唯一変わったといえば、今まではひとりの観客として来ていたのが、今度は主役として帰って来たということですね。サーキット自体の風景は変わっていないので、今のところはけっこうリラックスはしています」と角田。その表情を見ても、変にプレッシャーを感じている様子はなかった。
「他のサーキットより楽しみですし、もちろん興奮していますが、いつも通りの感じでこれているので、“鈴鹿”だからと言って、“オーバーエキサイト”している感じではないです(苦笑)。ただ、日本人のファンのみなさんに囲まれて、その中で走るというのが、想像できていないのが正直なところです。だから、今のところは落ち着いていられています」
前回のシンガポールGPを終えて、日本に戻って来て以降もメディア取材をはじめ、慌ただしい時間を過ごしていた角田だが、東京から鈴鹿への移動は自走にして、わずかの間だが“日本の日常”を堪能して来たという。
「(鈴鹿には)クルマで来ました。最初は新幹線の予定だったのですけど、自分の空間がほしいなと思いました。トレーナーと一緒に来たのですが、途中、サービスエリアに寄りながら……海老名SAではメロンパンを食べてきました(笑)。そういった“日本っぽいこと”をしながらゆっくりと来ました。あの空間は良かったですね!」
「(鈴鹿には水曜の)夜8時くらいに着いて、『あだち』という焼肉屋さんにご飯を食べに行きました。スクールの時から、あだちさんによく行っていて、あそこの厚切り塩タンが好きなんです。電話をして(席を)とっておいてもらって、エンジニアさんも誘って一緒に行きました」
「ありがたいことに(日本に来てから)メディアの対応やプロモーションの仕事が多くて、日本のどこかに行ったとかはないんですけど、逆にそれが良かったのかなと思います。今回はホームグランプリなのですが、他の国に行くような感じで(サーキットに)来ることができています」
また、朝食でも“ひさしぶりの日本の味”で活力を得ていた様子の角田。「いつもはパンとスクランブルエッグで海外っぽい感じですが、今朝は日本食で、今日は鮭と煮物と厚焼き卵と……あとはしらすご飯! やっぱりこれ! という感じですよね」と、日本食の話題で盛り上がった。
「(日本で食べる日本食は)全然違いますね! お寿司なんかも違いますし、それぞれの具材の奥深さといいますか、(食べていて)最後に出てくる日本っぽい味がありますよね。イタリアも海鮮系はすごく美味しいのですが、いくら美味しいイタリアのマグロでも、こっちのマグロとは全然違います。日本っぽい味というか……」
「それはどこも同じというか、ピザを日本で食べるのと、イタリアで食べるのは違うじゃないですか。ピザの生地は湿気に影響しやすいので。イタリアの湿気で乾燥しているところだからこそ、あの美味しいピザができるわけで、いくら向こうのシェフを(日本に)呼んでも、なかなか美味しいピザは作れないと思うんですよね。やっぱり湿気とかの影響で“日本の味”というのが絶対にありますね」
懸念していた時差ボケの影響も特にないようで、コンディションとしてはかなり良さそうな角田。まずは、ここしばらく実現できていないポイント圏内でのフィニッシュを目標に掲げていた。
「もちろん、予選ではQ3に入って、決勝ではポイントを獲りたいです。特にポイントを獲ることが、僕にとってけっこう重要なことです。予選まではいつも良い感じできているんですけど、ただ、日曜日のレースで結果を出せていないです。波に乗れていないというのが、正直なところで、日本のファンのみなさんの前で、(ポイントを)獲れたら最高ですし、波を戻すためにも、ここは重要なレースだなと思っています」
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