那須川天心、予想外の決着も米メディアは高評価「楽々と侵入しパワーショットを仕掛けた」

2024年1月24日(水)6時0分 ココカラネクスト

那須川は意外な形でTKO勝ちを収めた(C)Getty Images

 1月23日、エディオンアリーナ大阪で、東洋太平洋スーパーバンタム級6位の那須川天心(帝拳)が、ルイス・ロブレス(メキシコ)との8回戦(54・8キロ契約)に臨み、TKO勝ちを収めた。これで那須川はボクシング転向3連勝を飾っている。

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 幕切れは突然、訪れた。3ラウンド後、インターバル終了からロブレスが立ち上がることができずにゴングが鳴らされた。右足を痛めたことで試合続行不可能となり、那須川も対角のコーナーで苦笑いを浮かべていた。

 それでも、試合後のマイクアピールでは、ボクシングで初のTKO勝利に声を弾ませ、ボクサーとしての成長をアピール。さらに今後のバンタム級での戦いを示唆するコメントも発している。

 不完全燃焼に終わったものの自身の言葉の通り、攻撃の物足りなさが指摘された1・2戦目との違いは明らかだった。試合開始時より冷静に相手の動きを見極めながら、正確なパンチで世界ランカーを追い詰めるファイトを展開。結果的に最後のラウンドとなった3ラウンドには、強烈なボディをヒットさせている。

 那須川自身やファンも望んでいたKO勝利とは異なる形での決着となったこの一戦。しかし、試合内容を評価する声も海外メディアで伝えられている。

 米ボクシングサイト『BOXINGSCENE』が試合終了直後に公式サイト上でこの試合をレポート。「テンシン・ナスカワの硬い左ジャブは的中し、楽々と中に侵入しながらパワーショットを仕掛けた」などと、那須川優位となっていた内容を振り返った。

 また、ロブレスについては「伝説の殿堂入りトレーナー、イグナシオ・ベリスタンの指導を受けるメキシコシティ出身の25歳は、これまで18戦して一度もストップされたことがなかったが、試合開始のゴングから劣勢に立たされた」と評しており、その上で「ナスカワのハンドスピードが勝負の大きな違いだった。第3ラウンドの終了間際にも観衆を魅了した」とボディへの有効打を強調。続けて「それが観衆からの最後のエンターテイメントとなった」と印象を綴っている。

 相手を圧倒する強さをみせる前に終わったものの、試合後のマイクでは4戦目の戦いへの意欲も語っていた那須川。次戦こそ、最後まで大観衆の声が響き渡る試合をみせてくれるはずだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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