トヨタ、新型プリウスのPHEVモデルを3月15日に発売。EV走行距離は最長105kmを達成

　トヨタは3月1日、新型プリウスのプラグイン・ハイブリッド（PHEV）モデルを“Zグレード”に設定し、2023年3月15日（水）より発売すると発表した。

　今日では軽自動車からスポーツカー、商用モデルにレーシングカーに至るまで、珍しいものではなくなったハイブリッドカー。トヨタ・プリウスの名は、かつてその代名詞であった。

　そんなプリウスのシリーズ5代目として登場したニューモデルは、『Hybrid Reborn』をコンセプトに、従来の強みである高い環境性能に加え、“一目惚れするデザイン“と“虜にさせる走り”を兼ね備えたエモーショナルなクルマを目指して開発された。

　今月15日の発売開始がアナウンスされたPHEVは、今年1月から発売されている同車のハイブリッド（HEV）モデルに続くもの。コンパクトかつ大容量な駆動用バッテリーと、高出力の駆動用モーター、高効率なガソリンエンジンを組み合わせた最新のプラグインハイブリッドシステムを搭載した、プリウスのハイパフォーマンスモデルとして誕生した。

　搭載されるパワートレインには最新の第5世代ハイブリッドシステムをベースに新開発された2.0リットル・プラグインハイブリッドシステムが採用され、システム最高出力は従来比約2倍となる164kW（223PS）を達成。また、0-100km/h加速は6.7秒と、プリウスのハイパフォーマンスモデルとして圧倒的な動力性能を誇る。

　これと同時に19インチタイヤ装着車は26.0km／L、17インチタイヤ装着車では30.1km／Lの低燃費を実現したほか、EV走行距離は19インチ車で87kmをマーク。17インチモデルでは従来型75％向上となる105kmを達成している。

　災害時や突然の停電時、アウトドアなどで活躍する、発電と給電機能もPHEVの魅力のひとつだ。新型プリウスのPHEVでは、車載バッテリーに蓄えた電力を外部に供給する“EV給電モード”に加え、災害などの非常時にはエンジンで発電することでより多くの電力を確保する“HEV給電モード”も備わる。

　これらの機能をより活用しやすいものとするアイテムとして、ドアガラスを閉じたままでの給電が可能となる、外部給電アタッチメントが標準装備に。また、充電インレットに差し込むことで、100V／1500Wの外部給電コンセントとしても活用することができるヴィークルパワーコネクターも付属する。さらに、メーカーオプションとなるが1年間でEV走行1250km分に相当する電力を生み出すソーラー発電システムも設定された。

　デザイン面では専用デザインとして、スポーティな19インチアルミホイール、先進性を強調する金属調シルバー塗装のロアグリルとグレースモークカラーのテールランプが採用された新型プリウスのPHEVモデル。発売日は前述のとおり3月15日、価格は460万円（税込）となっている。

トヨタ・プリウス　モデル情報：https://toyota.jp/prius/