4年目のフェルシュフォーがFIA F2通算4勝目飾る。宮田莉朋は14位完走/第2戦ジェッダレース1
2024年3月9日(土)1時15分 AUTOSPORT web

現地時間3月8日、2024年FIA F2第2戦ジェッダのスプリントレース(決勝レース1)がサウジアラビア市街地のジェッダ・コーニッシュ・サーキットで行われ、参戦4年目のリチャード・フェルシュフォー(トライデント)がFIA F2通算4勝目を飾った。宮田莉朋(ロダン・モータースポーツ/TGR WECチャレンジプログラム)は14位でチェッカーを受けている。
F1のフリー走行3回目直前、虫垂炎を患ったカルロス・サインツ(フェラーリ)の欠場と、オリバー・ベアマン(プレマ・レーシング/フェラーリ育成)の代役起用が発表された。ベアマンはこの週末、F1に専念することとなり、FIA F2の残るセッションは欠場することになった。
第2戦決勝スプリントレースのグリッドは、7日に行われた予選のトップ10がリバースグリッドで決定され、10番手タイムを記録したポール・アーロン(ハイテック・パルスエイト)がポールシッターとなった。
ベアマンの欠場により、10番手以降のドライバーのグリッドが1ポジション繰り上がりとなるなか、予選で他車への走路妨害があったファン・マヌエル・コレア(ダムス・ルーカスオイル)が3グリッド降格となった影響で、20番手タイムを記録した宮田は18番手スタートとなった。
気温25度、路面温度35度、定刻から10分遅れの日本時間24時20分(現地時間18時20分)開始のフォーメーションラップを経て、タイヤ交換義務のない20周もしくは45分+1周のスプリントレースはスタートを迎えた。
ポールスタートのアーロンが抜群の蹴り出しをみせ、シルバーのハイテックカラーがホールショットを守る。フロントロウスタートのリチャード・フェルシュフォー(トライデント)が2番手、アイザック・ハジャル(カンポス・レーシング/レッドブル育成)が3番手をキープする。
その後方では5番手スタートのアンドレア・キミ・アントネッリ(プレマ・レーシング/メルセデス育成)がスタートで失速し12番手まで後退。その混乱を抜けた9番手スタートのクッシュ・マイニ(インビクタ・レーシング/アルピーヌ育成)が5番手に、10番手スタートのジョセップ・マリア・マルティ(カンポス・レーシング/レッドブル育成)に浮上する。
一方、7番手スタートのビクトール・マルタンス(ARTグランプリ/アルピーヌ育成)はデニス・ハウガー(MPモータースポーツ)とのサイド・バイ・サイドの4番手争いの末、ターン3のウォールにクラッシュ。破片が広範囲に散らばり、オープニングラップにセーフティカー(SC)が導入される。
5周目にレース再開を迎えると、DRSを使える2番手フェルシュフォーが8周目のターン1でアーロンを攻略しトップに浮上する。フェルシュフォーは8周目、9周目とファステストを更新し、後続を引き離しにかかる。
10周目のターン1でハウガーがハジャルを攻略し3番手に浮上。しかしその直後、アムーリ・コルデール(ハイテック・パルスエイト)がターン2で単独スピンを喫し、コース上でマシンを止め、2度目のSC導入となる。
レースは12周目に再開を迎えた。15番手スタートのゼイン・マローニ(ロダン・モータースポーツ/ザウバー育成)がこのリスタートのタイミングでマイニをパスし6番手に浮上する。
なお、宮田は17番手で2度目のリスタートを迎えた。しかしその直後、宮田はコース上最後尾の19番手までポジションを下げてしまうが、15周目にはラファエル・ヴィラゴメス(ファン・アメルスフォールト・レーシング)をパス、さらにコレアがターン22でウォールにヒットしリタイアしたことで17番手にポジションを戻す。
18周目、ターン1でハウガーがアーロンを攻略し2番手に浮上する。また、19周目のターン1でマローニがハジャルをパスし5番手におどり出る。そのハジャルは19周目にマシントラブルが起きたか一気に失速し、後続に沈むことに。
20周目を終え、FIA F2参戦4年目のフェルシュフォーがトップチェッカーを受け、通算4勝目を飾った。2番手に2レース連続表彰台のアーロン、3番手にハウガーが続いた。宮田は終盤に自己ベストを更新し14位で完走を果たしている。
続く、フィーチャーレース(決勝レース2)は日本時間3月9日の22時25分から、タイヤ交換義務を有する周回数28周、もしくは60分+1周で争われる。
■2024年FIA F2第2戦ジェッダ スプリントレース暫定結果(編集部集計)
Pos. | No. | Driver | Team |
---|---|---|---|
1 | 22 | R.フェルシュフォー | トライデント |
2 | 11 | D.ハウガー | MPモータースポーツ |
3 | 17 | P.アーロン | ハイテック・パルスエイト |
4 | 14 | E.フィッティパルディ | ファン・アメルスフォールト・レーシング |
5 | 5 | Z.マローニ | ロダン・モータースポーツ |
6 | 7 | J.クロフォード | ダムス・ルーカスオイル |
7 | 4 | A.アントネッリ | プレマ・レーシング |
8 | 21 | J.マルティ | カンポス・レーシング |
9 | 9 | K.マイニ | インビクタ・レーシング |
10 | 23 | R.スタネ | トライデント |
11 | 24 | J.デュルクセン | PHM AIXレーシング |
12 | 10 | G.ボルトレート | インビクタ・レーシング |
13 | 12 | F.コラピント | MPモータースポーツ |
14 | 6 | 宮田莉朋 | ロダン・モータースポーツ |
15 | 25 | T.バーナード | PHM AIXレーシング |
16 | 15 | R.ヴィラゴメス | ファン・アメルスフォールト・レーシング |
17 | 20 | I.ハジャル | カンポス・レーシング |
18 | 2 | Z.オサリバン | ARTグランプリ |
– | 8 | J.コレア | ダムス・ルーカスオイル |
– | 16 | A.コルデール | ハイテック・パルスエイト |
– | 1 | V.マルタンス | ARTグランプリ |
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