メーカー戦争が再び激化 2026年から「キャデラックF1チーム」のF1新規参入が正式に承認
2025年3月9日(日)18時14分 ココカラネクスト

F1チームの新規参入は2016年のハース以来だ(写真はイメージ) (C)Getty Imaes
国際自動車連盟(FIA)は3月7日、米国自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)のF1ワークスチーム「キャデラックF1チーム」が11番目のチームとして2026年からF1に新規参入することが正式に承認されたと発表した。GMは2028年から新レギュレーションのパワーユニット(PU)を供給する予定で、27年まではフェラーリのPUを搭載する。F1チームの新規参入は2016年のハース以来となる。
【動画】「嘘でしょ?」と解説者も驚き!マイクロバスがコースに侵入した、まさかのシーンを見る
FIAからは2023年1月2日にFIA会長から「F1世界選手権への新規参戦を希望するチームに対する関心表明プロセスの開始を検討するようFIAチームに指示した」との声明を発表してからこれまでのプロセスの詳細も明かされた。
まずは7団体から関心表明があり、その後、3団体を候補を外れた。23年5月にはFIAから候補の4団体に招待状が送られ、同年10月に「アンドレッティ/キャデラック」がすべての重要な点で適用基準を満たした。
ただし、24年1月には既存の全10チームから同意が得られず、いったんは白紙状態となったものの、アンドレッティ側がチームの経営から退き、GMのワークスチームに体制が一新すると、F1の商業権を統括するFOM(フォーミュラワン・マネジメント)から同意を得られ、参入が認められた。
FIAのモハメド・ベンスレイエム会長は「今日は変革の瞬間であり、選手権に向けた進歩的なステップを踏むことができて連盟を率いることができて誇りに思う。2026年にF1選手権が11チームに拡大することは画期的な出来事。GM/キャデラックは新たなエネルギーをもたらし、新しい2026年規則に沿ってこの競技に刺激的な時代をもたらす」と最終承認されたことを喜んだ。
キャデラックF1チームは英国に前線基地を置いており、PUは米ノースカロライナ州シャーロットのシャーロットテクニカルセンターで開発される予定。チームの株式はTWGモータースポーツも所有するが、同社は大リーグのドジャースのオーナー会社TWGグローバルの傘下で、インディカー、フォーミュラEに参戦するアンドレッティグローバルの経営権も持っている。
F1ではザウバーもアウディに買収されるなど、自動車ブランドのチームが多数派を占めることになり、メーカー戦争が再び激化することになる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
関連記事(外部サイト)
- 「リカルドのような状況になりつつある」角田裕毅は2026年F1シート喪失か 海外識者が言及「どこにも居場所はなくなってしまう」
- 「彼の経験から学びたい」新人ハジャー、角田裕毅に全幅の信頼 すでに“師弟関係”構築か!?「組み立てを理解するのはすごく役に立つ」
- 「トヨタのプログラムに加わる可能性も」来季以降の去就が注目される角田裕毅 英識者はハース移籍も示唆「ツノダを高く評価している」
- 5年目を迎えた角田裕毅が明かした“チーム愛” レッドブル昇格を逃しても「ファミリーに残りたい」「スタッフと強い絆を感じる」
- ”空力の鬼才”ニューウェイがいよいよ始動! 組織改革直後のチームで「影響が反映されるのは2026年型になりそう」