サプライズ選出は誰だ!? “王者”スペインの2025年初陣、最終ラインには新顔が加わる可能性も
2025年3月11日(火)20時12分 サッカーキング
[写真]=Getty Images
昨夏に行われたEURO2024で大会最多4度目の優勝を成し遂げた他、1年間を通じて公式戦無敗(12勝1分)と“無敵艦隊”の復活を印象づけたスペイン代表。2025年最初の代表ウィークとなる今回は、ホーム&アウェイ方式が採用されるUNL・準々決勝でオランダ代表と対戦する。
スペイン代表は大会連覇に期待がかかる中、14日に発表が予定される招集メンバーにはいくつかのサプライズが起きる可能性があるようだ。ルイス・デ・ラ・フエンテ監督は、これまでも所属クラブで好調な選手を積極的に呼んでおり、昨年9月以降ではCBアイトール・パレデス(アスレティック・ビルバオ)やMFマルク・カサド(バルセロナ)、FWサムエル・オモロディオン(ポルト)などを初招集、DFオスカル・ミンゲサ(セルタ)やFWブライアン・ヒル(ジローナ)といった久しく遠ざかっていた選手にも声をかけている。そして今回も、例に漏れずだ。
スペイン紙『エル・デスマルケ』は、“サプライズ”が考えられる選手として、まずはレアル・マドリードでブレイクを果たしたラウール・アセンシオを挙げている。センターバックのポジションは、最後の代表活動となった昨年11月から大きく入れ替わることが予想されており、アイメリク・ラポルテ(アル・ナスル)とダニ・ヴィヴィアン(アスレティック・ビルバオ)が地位を固めつつあるものの、後者はケガにより離脱したため見送られる模様。さらに、EURO優勝に貢献したロビン・ル・ノルマン(アトレティコ・マドリード)が、ケガから復帰以降もパフォーマンスが上がらない他、前回メンバーのパウ・トーレス(アストン・ヴィラ/途中離脱)とパレデスも定着とまではいかず。だからこそ、“白い巨人”を支える22歳の初招集に加えて、イニゴ・マルティネス(バルセロナ)やディエゴ・ジョレンテ(ベティス)と好調を維持している実力者の代表復帰もあると見ている。
また、右サイドバックにも新顔が並ぶかもしれない。引退したヘスス・ナバスと、長期離脱中のダニエル・カルバハル(レアル・マドリード)を同時に欠いた同ポジションには「明確な主役がいない」とし、ペドロ・ポロ(トッテナム)とミンゲサに加えて、マルコス・ジョレンテ(アトレティコ・マドリード)とセルヒオ・カレイラ(セルタ)、そしてホセ・アンヘル・カルモナ(セビージャ)が候補に入っていると指摘。とくに、セビージャのカンテラーノは、エルチェとヘタフェへのレンタル移籍を経て復帰した今シーズンに才能を開花。攻守両面において高水準に到達するなど、今伸びざかりの23歳だ。
そして中盤より前では、イスコ(ベティス)が帰ってくることが見込まれているという。半年間の無所属を経て加入したベティスで魔法を取り戻し、今シーズンはここまで公式戦7得点3アシストを記録。「彼は常に私の心の中にいた。そして今、絶好調だ」とデ・ラ・フエンテ監督も語った通り、2019年6月以来のラ・ロハ入りの機運が高まっている。
欧州王者が迎える2025年の初陣。そのメンバーに選ばれるのは、誰になるのだろうか。注目の発表は14日に予定されている。