「シーズンに入ったら160キロも出るのでは」阪神、支配下登録の工藤泰成 圧巻のポテンシャルに球団OBも太鼓判「勝ちパターンに絡めるピッチング」

2025年3月13日(木)6時30分 ココカラネクスト

工藤の評価がうなぎ上りだ(C)産経新聞社

 開幕に向け、ステップアップを遂げるルーキーが話題を集めている。

 阪神は今月7日、育成ドラフト1位入団の工藤泰成と支配下選手契約を締結したことを発表した。春季キャンプより速球のスピードが注目され、オープン戦でもここまで3試合(3月12日時点)で登板。相手チームの主力打者を持ち前の球威で押し込む場面もあるなど、新人らしからぬ大物ぶりを発揮し続けている。

【動画】ベルーナドーム初登板の工藤は最速156キロと安定の剛腕ピッチング

 入団から3か月で支配下契約を結ぶに至った23歳は今後、球界随一の層を誇る阪神投手陣に割り込むべく開幕1軍の座を目指す。もちろん、キャンプ地での練習試合から現在までのオープン戦を通じて無失点とアピールも十分、その可能性は膨らみ続けていると言えるだろう。

 そして、好パフォーマンスを続ける若き右腕に対し、球団OBからもエールが送られている。現役時、通算129勝をマークし、阪神在籍時では2度のリーグ優勝に貢献した下柳剛氏が自身のYouTubeチャンネル『柳に風』の中で、工藤についてここまでの活躍を振り返り、今後についての持論を語っている。

 3月10日配信となった動画の中で下柳氏は、キャンプ時から工藤の投球が目に留まっていたと述べ、「球は速いし投げっぷりも良い。フォークでもしっかり低めで空振りが取れるから、上手く行けば勝ちパターンに絡めるようなピッチングをしていた」と称えている。

 また、オープン戦途中で支配下登録を結んだ、球団側の判断にも言及しており、「(支配下登録期限である)7月までまだ時間があるため、ファームで使うつもりならば今、支配下登録する必要は無い。このタイミングで支配下登録したということは、1軍で使うということ」と力説。その上で、「メンバーに食い込んできたら面白いことになるのでは」と期待を寄せた。

 さらに、工藤のポテンシャルも絶賛する下柳氏は、「初めての練習試合で158キロが出ていた」と指摘しながら、試合を重ねていくことでより、スピードは伸びていくと説いており、「シーズンに入ったら160キロを出せるのでは」などと見通している。

 他にも工藤に対し、「柔軟性と細かい筋肉を鍛え、1年間もってくれればすごく楽しみ」と下柳氏は語っている。新シーズンが近づく中、頼もしいルーキーの存在は引き続き、全国の虎党からの視線も集めることになりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【柳に風(下柳剛公式チャンネル)の当該動画はこちら/https://www.youtube.com/watch?v=jmLZx2VUP2Y】

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