2024年フォーミュラ・リージョナルが開幕。奥住慈英がポイントリーダーに浮上/FRJ第1大会鈴鹿

2024年3月14日(木)21時17分 AUTOSPORT web

 2024年のフォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ(FRJ)の開幕戦となる鈴鹿大会(第1戦〜第3戦)が3月9〜10日に鈴鹿サーキットで開催され、奥住慈英(Sutekina Racing)が第1戦を、ミハエル・サウター(G FORCE F111/3)が第2戦と第3戦を制し、奥住がポイントリーダーに浮上している。


* * * * * *


 2020年の初開催から5年目を迎えたFRJ。今大会には全マスタークラス4台を含む13台がエントリーを果たした。そのうち、スイス、フィリピン、中国、オーストラリア、ニュージーランドと、海外からは5名のドライバーがエントリーしている。


 9日午前に行われた公式予選では、Q1で最速タイムをマークした廣田築(G FORCE F111/3)が第1戦のポールポジションを獲得。Q2最速のサウターが第2戦のポールを獲得し、Q1のセカンドベストタイムで決まる第3戦については奥住がポールシッターの座を掴んだ。


■第1戦/奥住慈英が波乱のシーズン初戦を制す


 9日13時15分から行われた第1戦は、決勝直前に強まった雪のためウエット宣言が出されセーフティカー(SC)先導でスタートを迎えた。ただ、路面温度の低さもあり、3番手サウターを含む複数台がSC中にコースオフやスピンを喫し順位を落としてしまう。レースは5周目にリスタートとなる直前、4周目の130Rでトップの廣田がスピンし、奥住がトップに浮上する。


 しかし、5周目のNISSINブレーキヘアピンでワン・ジョンウェイ(SKY MOTORSPORTS F111/3)がスピンを喫し、再度SCランに。最大レース時間の30分まで残り時間8分、8周目というところで奥住、中村賢明(TOM’S FORMULA F111)、ジェシー・レイシー(G FORCE F111/3)、廣田のトップ4でリスタートを迎えると、奥住がトップを守ったまま12周目のトップチェッカーを受けた。


 ポールシッターの廣田は終盤にレイシーと中村をかわし2番手でチェッカーを受けるも、SC中のスピンにより30秒のペナルティが課されて5番手に後退。2位に中村、3位にレイシーが続いた。マスタークラスはAKITA(AKITA Cars & Racing)がトップチェッカーも、SC中のスピンにより30秒のペナルティが課され、MOTOKI(47TRADING with Rn-sports)がクラス優勝かつ、総合4位となっている。

2024 FRJ鈴鹿大会 第1戦決勝はセーフティカースタートとなった
2024 FRJ鈴鹿大会 第1戦決勝 奥住慈英(Sutekina Racing)
2024 FRJ鈴鹿大会 第1戦決勝 表彰台(総合)
2024 FRJ鈴鹿大会 第1戦決勝 MOTOKI(47TRADING with Rn-sports)


・2024年フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ
第1戦鈴鹿サーキット 決勝正式結果




















































































































Pos.ClassDriverCarLaps/Gap
13奥住慈英Sutekina Racing31’01.670
228中村賢明TOM’S FORMULA F1112.102
353J.レイシーG FORCE F111/319.710
411MMOTOKI47TRADING with Rn-sports29.665
551廣田築G FORCE F111/331.483
662猪爪杏奈ユピテル 羽衣6 F11136.212
745M辻子依旦PONOS RACING46.513
816MAKITAAKITA Cars & Racing52.738
936W.ジョンウェイSKY MOTORSPORTS F111/31’01.758
1023MYUGOS2R Racing1Lap
29J.ブロビオES oneFormulaPHL7Laps
5M.サウターG FORCE F111/310Laps
55S.マンソンG FORCE F111/3


天候:曇り/雨 路面:ウエット/ドライ


・ファステストラップ
総合:2分00秒322(10/11) 173.744km/h #3 奥住慈英
M:2分01秒765(11/11) 171.685km/h #16 AKITA


・スタート時刻:13時20分00(SCスタート)
・フィニッシュ時刻:13時51分01 規定の上限時間を経過したためレース終了とした
・ウエット宣言 :13時09分


・SC導入時刻1:13時20分00秒(0Lap)〜13時33分45秒(4Laps)
・SC導入時刻2:13時35分45秒(4Lap)〜13時42分55秒(7Laps)


・ペナルティ
#51、#16、#5、#55は、ドライブスルーペナルティ(国際モータースポーツ競技規則 付則H項2.10.11(SC中のスピン))
#36は、ドライブスルーペナルティ(国際モータースポーツ競技規則 付則H項2.10.10(SC中の追い越し))
※上記ペナルティ不履行により、競技結果に対して30秒加算


■第2戦/サウターが独走のポール・トゥ・ウィン


 9日16時25分から行われた第2戦決勝は、引き続き曇り空のもとで路面温度が低い状況だったことから、2周のフォーメーションラップを経てスタートを迎えた。


 ポールスタートのサウターが抜群の蹴り出しを見せる一方、フロントロウスタートの廣田がわずかに出遅れ、奥住が2番手に浮上する。オープニングラップのASURA S字コーナーで猪爪杏奈(ユピテル 羽衣6 F111)がクラッシュしSC導入に。


 3周目にリスタートを迎えるとサウターは後続とのギャップを広げ、早々に独走体制に。一方、奥住と廣田の2番手争いは白熱。奥住とのギャップを徐々に縮めた廣田は10周目のホームストレートで2番手に浮上する。しかし、廣田は11周目の1コーナーでコースオフを喫し、奥住が2番手の座を取り戻す。


 サウターは後続との差を11秒まで広げてチェッカー。2位に奥住、3位に廣田が続いた。マスタークラスは総合4位に入ったAKITAがクラス優勝を飾った。

2024 FRJ鈴鹿大会 第2戦決勝 ミハエル・サウター(G FORCE F111/3)
2024 FRJ鈴鹿大会 第2戦決勝 ミハエル・サウター(G FORCE F111/3)
2024 FRJ鈴鹿大会 第2戦決勝 荒聖治政治ドライビングコーチとミハエル・サウター(G FORCE F111/3)
2024 FRJ鈴鹿大会 第2戦決勝 表彰台(総合)
2024 FRJ鈴鹿大会 第2戦決勝 AKITA(AKITA Cars & Racing)


・2024年フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ
第2戦鈴鹿サーキット 決勝正式結果




















































































































Pos.No.ClassDriverCarTime/Gap
15M.サウターG FORCE F111/325’46.316
23奥住慈英Sutekina Racing11.066
351廣田築G FORCE F111/317.787
416MAKITAAKITA Cars & Racing24.688
555S.マンソンG FORCE F111/326.072
628中村賢明TOM’S FORMULA F11134.766
753J.レイシーG FORCE F111/355.725
811MMOTOKI47TRADING with Rn-sports1’23.666
945M辻子依旦PONOS RACING1’40.678
1029J.ブロビオES oneFormulaPHL1Lap
1123MYUGOS2R Racing1Lap
1236W.ジョンウェイSKY MOTORSPORTS F111/33Laps
62猪爪杏奈ユピテル 羽衣6 F111


天候:晴れ 路面:ドライ


・ファステストラップ
総合:1分58秒708(7/12) 176.106km/h #5 ミハエル・サウター
M:2分00秒331(10/12) 173.731km/h #16 AKITA


・スタート時刻:16時32分29秒
・フィニッシュ時刻:16時58分15秒


・SC導入時刻:16時33分30秒(0Lap)〜16時38分20秒(2Laps)


・ペナルティ
#29は、競技結果に対して5秒加算(鈴鹿サーキット一般競技規則 第37条〜8①)(ホワイトラインカット))


■第3戦/サウターが逆転し連勝飾る


 3月10日に行われた12周の第3戦決勝は10時10分にスタートした。なお、第2戦に引き続き、フォーメーションラップは1周多い2周行われている。


 ポールスタートの奥住が好スタートを決めるなか、2番グリッドのサウターは出遅れ、セバスチャン・マンソン(G FORCE F111/3)に続く3番手に後退する。


 ただ、サウターは2周の130Rでマンソンを攻略。この時点で奥住とサウターには3秒のギャップが開いていたが、4周目のASURA S字コーナーでジェシー・レイシー(G FORCE F111/3)がマシンを止めたことで、SC導入となる。


 9周目にリスタートを迎えると、サウターは奥住に仕掛ける。テール・トゥ・ノーズの戦いとなるなか、10周目の日立Astemoシケインで奥住のインに飛び込んだサウターがトップに浮上する。サウターはそのままトップの座を守って鈴鹿2連勝。2位に奥住、3位にマンソンが続いた。マスタークラスは総合5位に入ったMOTOKIが制し、この週末2度目のクラス優勝を飾った。


 鈴鹿での3戦を終え、61点獲得の奥住がポイントリーダーに浮上。ランキング2位に50点獲得のサウター、ランキング3位に30点獲得の中村が続いた。


 続く、2024年FRJ第2大会(第4戦〜第6戦)は5月11〜12日に宮城県のスポーツランドSUGOで開催される。

2024 FRJ鈴鹿大会 第3戦決勝のスタート
2024 FRJ鈴鹿大会 第3戦決勝 ミハエル・サウター(G FORCE F111/3)
2024 FRJ鈴鹿大会 第3戦決勝 ミハエル・サウター(G FORCE F111/3)
2024 FRJ鈴鹿大会 第3戦決勝 表彰台(総合)
2024 FRJ鈴鹿大会 第3戦決勝 MOTOKI(47TRADING with Rn-sports)


・2024年フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ
第3戦鈴鹿サーキット 決勝正式結果




















































































































Pos.No.ClassDriverCarTime/Gap
15M.サウターG FORCE F111/327’17.595
23奥住慈英Sutekina Racing2.387
355S.マンソンG FORCE F111/311.241
436W.ジョンウェイSKY MOTORSPORTS F111/314.893
511MMOTOKI47TRADING with Rn-sports15.706
662猪爪杏奈ユピテル 羽衣6 F11124.040
745M辻子依旦PONOS RACING26.428
828中村賢明TOM’S FORMULA F11144.460
923MYUGOS2R Racing1’04.823
1029J.ブロビオES oneFormulaPHL1’19.543
1116MAKITAAKITA Cars & Racing1Lap
1251廣田築G FORCE F111/32Laps
53J.レイシーG FORCE F111/39Laps


天候:晴れ 路面:ドライ


・ファステストラップ
総合:1分58秒856(4/12) 175.887km/h #5 ミハエル・サウター
M:1分59秒833(11/11) 174.453km/h #16 AKITA


・スタート時刻:10時16分37秒
・フィニッシュ時刻:10時43分54秒


・SC導入時刻:10時24分36秒(4Lap)〜10時35分55秒(8Laps)


・ペナルティ
#28、#51は、ドライブスルーペナルティ(国際モータースポーツ競技規則 付則H項2.10.10(SC中の追い越し))
競技結果に対して30秒加算(上記ペナルティ不履行)


#16は、ドライブスルーペナルティ(FRJ S.p.R.16-1.1)(危険なドライブ行為))


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