GT500ルーキー小出峻が雨のアタックでトップタイム。スーパーGT富士公式テストは初日を終了
2025年3月29日(土)16時46分 AUTOSPORT web

3月29日、静岡県の富士スピードウェイで開催されている2025スーパーGT富士公式テストは初日午後のセッション2が行われ、GT500クラスは17号車Astemo CIVIC TYPE R-GT(塚越広大/小出峻)、GT300クラスは6号車UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(片山義章/ロベルト・メリ・ムンタン)がトップタイムを記録している。
午前のセッション1開始前から雨がコースを濡らした2025スーパーGT富士公式テスト。お昼のピットビューイングを挟んで行われた午後のセッション2は、引き続き雨が降るヘビーウエットの路面コンディションのなか、14時から走行が開始された。
セッションがスタートすると数台のマシンがコースに出ていったものの、降り続ける雨の影響もあり、序盤の走行を控えるチームもみられた。中盤にかけては雨が強まったり弱まったりする場面こそあるものの、ヘビーウエットの状況が変わることなくセッション2は進む。
やはり雨の影響もあるのか、セッションスタートから1時間経過時点でタイム計測した車両は15台中12台、GT300クラスは28台中19台に留まる。ただ、開始から1時間過ぎには雨が少し弱まったことで走行車両が増えてくる。
そのタイミングでタイム更新が始まり、GT500クラスはルーキーの小出峻がドライブする17号車Astemo CIVIC TYPE R-GTが1分37秒764で首位に。GT300クラスは61号車SUBARU BRZ R&D SPORTの山内英輝が1分47秒419でクラストップに立つが、その直後にマシントラブルによってコースサイドにストップ。61号車の回収作業のため赤旗中断となる。
セッションは15時28分に再開されると、雨量が弱まったタイミングで多くの車両がコースイン。その後は12号車TRS IMPUL with SDG Zの平峰一貴が1分36秒583でGT500クラスのトップに立つが、最後の10分に向けて100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GTの牧野任祐、1号車au TOM’S GR Supraの坪井翔が続々とタイムを更新。
そのタイムをさらに上回ったのはAstemo CIVIC TYPE R-GTとなり、今季がGT500デビューイヤーとなる小出が1分35秒740を記録、ウエットのセッション2で堂々の総合トップを記録してセッション2終了の16時を迎えた。
GT300クラスでも終盤にかけてタイムが更新され、トップタイムは1分44秒115を記録したUNI-ROBO BLUEGRASS FERRARIとなった。2番手には新チームの666号車seven × seven PORSCHE GT3R(藤波清斗/近藤翼/ハリー・キング)が続き、87号車METALIVE S Lamborghini GT3(松浦孝亮/坂口夏月)が続くトップ3になっている。
初日は終日雨に見舞われてしまった2025スーパーGT富士公式テスト。翌30日(日)は9時30分から11時55分までセッション3、13時50分から16時10分までセッション4が行われる予定だ。天気予報は曇り/晴れとなっており、ドライコンディションでの走行を期待したいところだろう。