米開幕戦での異次元弾に熱狂 大谷翔平の“価値”を米紙も強調「オオタニはどんな罵声にも屈しない。我々は感謝すべきだ」

2025年3月29日(土)6時0分 ココカラネクスト

衝撃的だった流し打ち弾で早速、存在感を示した大谷。(C)Getty Images

 ここぞの場面で期待通り、あるいはそれ以上の結果を出す。だからこそ大谷翔平(ドジャース)は、多くの人々を刺激して止まない。

 現地時間3月27日に行われたタイガースとの本拠地開幕戦は、二刀流スターの千両役者ぶりが凝縮されていた一戦となった。「1番・DH」で先発出場した大谷は、4-3と1点リードで迎えた7回の第4打席に相手3番手ブレナン・ハニフィーから逆方向へ特大のアーチを放った。

【動画】大谷翔平が米開幕戦で2号アーチ 本拠地が熱狂

 確かに失投ではあった。ハニフィーがフルカウントから投じた6球目は、真ん中高めに甘く入った95.8マイル(約154キロ)のシンカー。ただ、これを力みなく、鮮やかに流し打ち、あっという間にスタンドインさせる打力は圧巻の一語。5-4で勝利したチームの決勝打となった“結果”をふまえても、価値ある一打となった。

 またも千両役者ぶりを発揮した大谷。そんな図抜けたパフォーマンスがいかに優れているかを訴える声は日増しに強まっている。米紙『USA Today』は「野暮な泣き言など言わず、“ショウ”を楽しもう。今一度、野球の素晴らしさを味わってみないか」と銘打った記事を掲載。今季のMLBにおける注目ポイントをまとめた中でトピックの一つとして二刀流スターをクローズアップした。

 まず、同紙は天文学的な規模の大型補強を展開し続けるドジャースが「野球界を壊している」と批判を受けている事実を紹介。その上で「ドジャースに対する嫌悪感や憎悪が蔓延する中で、おそらくショウヘイ・オオタニはどんな罵声にも屈しない」と断言し、稀有なスター性を誇る日本人の存在に「念のために言うが、我々は彼に感謝すべきだ」と論じた。

「一般的なファンにとっては、オオタニは巨大市場で、常に繁栄してきた球団に入団し、史上最高額(当時)の契約を結んだことから、『過ち』の象徴なのかもしれない。しかし、つい2、3年前までは、オオタニは『エンゼルスはマイク・トラウトと共に二人の天才のキャリアを無駄にした』というのが定説であり、球界の常識だった。物語は面白いように逆転している」

 さらに「今、オオタニはお金を生み出し、初年度から優勝できる会社で働いている」と強調した同紙は「今年の彼は投げることを自身のレパートリーにもう一度加える。そして10月には投手と打者の両方で活躍し、ワールドシリーズに勝つという素晴らしい可能性が出てくる。だが、それは誰もが望んでいたことだ。そうだろう?」と主張。一部の批判的な意見に対して反論した。

 今シーズン中に投手としての復帰も見込まれている大谷。娯楽性が詰まった偉才に対する興味は尽きそうにない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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