移籍6試合目でもう球団記録更新、名門でも出色で際立つ大谷翔平の「爆速打球速度」

2024年4月2日(火)12時24分 ココカラネクスト

打球速度は驚きの約186キロ。大谷のすさまじいパワーを実証する数字だ(C)Getty Images

 わずかデビュー6試合にして、球団史を塗り替えた。ドジャース・大谷翔平が3月31日(日本時間4月1日)のカージナルス戦で放った、火を吹くような爆速二塁打が話題となった。

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 4点ビハインドの6回、先頭打者として打席に立つと、ここまで5イニングを無失点の好投を演じていたベテラン左腕スティーブン・マッツのチェンジアップを完璧に捉えた。ワンバウンドでフェンスを越えた右翼線への一打は、打球速度115・8マイル(約186キロ)をマーク。これに反応したのが、こまやかなデータ分析で有名な『MLB.com』のサラ・ラングス記者だ。

「ショウヘイ・オオタニの115・8マイルの二塁打は、スタットキャスト導入の2015年以降では、ドジャースで2番目に速い打球だった。過去にこれを上回るのは2017年4月4日にヤシエル・プイグが内野ゴロで残した116・0マイルだけ。すなわち、球団史上最速の安打。ドジャースの一員として、まだ6試合目なのに」

 ここ数年、ムーキー・ベッツやフレディ・フリーマンだけでなく、J・D・マルティネスやトリー・ターナー、コディ・ベリンジャーやジャスティン・ターナーら多くの強打者が在籍し、11年連続プレーオフ進出中の名門だ。その球団記録を瞬く間に更新してしまったのだ。

 さらに驚くべきは、それだけの爆速二塁打でも、大谷自身の歴代打球速度では過去18位タイにしか相当しないということだ。大谷の過去最速打球速度は、2022年4月10日のアストロズ戦で放った119・1マイル(約192キロ)。この日の二塁打と同じように右翼線へ一直線に飛び、ワンバウンドでフェンスを越えるエンタイトル二塁打だった。上位4本はいずれも二塁打で、次いで2021年4月12日ロイヤルズ戦の右翼線への119・0マイル、2023年8月29日のフィリーズ戦での右中間への118・6マイル、2023年8月12日のアストロズ戦での右翼手を越える118・3マイルと続く。5位は2022年6月25日のマリナーズ戦での右中間本塁打の118・0マイル。ここまでの5本が118マイル越えだ。

 ちなみに今季のメジャーリーグで、113マイル以上の打球速度を計測した安打は13本。そのうち大谷は最多の3本の安打を放っている。3月28日のカージナルス戦でのマイルズ・マイコラスからの右前打が113・0マイル、同30日同戦でのランス・リンからの右前打が113・9マイルだった。今季のメジャー全体で最速安打はパドレスのフェルナンド・タティスJr.が3月21日のドジャース戦の左前打でマークした116・7マイルで、この日の大谷の二塁打を上回るのはこの1本だけだ。

 待望の移籍初アーチが飛び出す前から、名門ドジャースを驚かせ続けている大谷。球団の打球速度ランキングのレコードを、次々と塗り替えていくことが予想される。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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