史上最高と評された大打者プホルスが証言 “打者・大谷”の凄みはどこにあるのか「あの打ち方を続けられる選手はいない」
2025年4月8日(火)7時0分 ココカラネクスト

独特な動きを見せる大谷の打撃フォーム。(C)Getty Images
いまや、対戦する誰もが慄く強打者へと進化した大谷翔平(ドジャース)。群雄割拠のメジャーリーグでも指折りのバッターへと昇華した30歳の日本人スラッガーには、百戦錬磨のレジェンドも舌を巻く。
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現地時間4月5日、MLB公式ネット局『MLB Network』の番組に出演したアルバート・プホルス氏は、現役時代にエンゼルスでチームメイトでもあった大谷について言及。「みんながああいう打ち方ができるものなのですか?」と問われ、大谷と打撃練習中に交わした会話を回想した。
「春季キャンプの2週目ぐらいに、バッティングケージの中で彼と話をした。彼は僕のスイング方法や、なぜつま先立ちで構えるのかを聞いてきた。私は怪我をする前にこうやって打っていたんだと説明した。そして、今、彼の打ち方を見ると、そういうのを取り入れている」
プホルスは球史に名を残した大打者の一人だ。現役時代には、歴代4位となる703本塁打を放ち、さらには通算3384安打を記録。米殿堂入りは間違いないとされる。
そんなレジェンドが何気なく送ったアドバイスを大谷は果敢に取り入れた。そして、自分の中で咀嚼し、納得のいく形へと変化させた。こうした吸収力の高さも彼の偉才たる所以なのかもしれない。
プホルスは、こうもコメントしている。
「彼は私の打ち方を参考にしているが、私に功績があるとは思えない。全ては会得したショウヘイの努力によるものだ。そして、スイングを含めて、あの打ち方は本当にユニークなスタイルだ。あれを162試合ずっと続けられる選手はいない。実際、私はすぐに疲れて、怪我もしていた」
レジェンドとの会話を覚醒に繋げた大谷。彼が稀有な経験から生み出した打法は、唯一無二のものだと言えそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]