英各クラブ、フィリップ殿下の薨去に哀悼の意…1955〜57年にはFA会長務める

2021年4月10日(土)0時3分 サッカーキング

2006年にエミレーツ・スタジアムのオープン・セレモニーに参加したフィリップ殿下 [写真]=Getty Images

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 英国の各クラブが、エディンバラ公爵フィリップ王配の薨去(こうきょ)に哀悼を意を捧げた。

 フィリップ殿下は、現地時間9日朝に99歳で薨去。訃報を受け、プレミアリーグやスコティッシュ・プレミアシップなど英国内の各クラブが哀悼の意を表した。記者会見中に訃報に気づいたトッテナムのジョゼ・モウリーニョ監督は会見を一時中断し、「ロイヤルファミリーに哀悼の意を表したいと思います。非常に正直に言うと、私はロイヤルファミリーを深く、深く、尊敬しています。とても残念に思いますが、それも人生であり、私たちは進み続けなければなりません」と、殿下への弔辞を述べた。



 プレミアリーグは、「この度、エディンバラ公フィリップ殿下が薨去されたことを受け、プレミアリーグは深い悲しみに包まれています。私たちは、女王陛下、ロイヤルファミリー、そして殿下の死を悼む世界中の人々に哀悼の意を表します」と公式声明を発表。また、「今夜から週末にかけて行われるプレミアリーグの全試合において、選手は黒の腕章を着用し、キックオフ前に1分間の黙祷を行う」ことも併せて発表した。

 フィリップ殿下は1949年に初めてFAカップ決勝を観戦し、1955年から1957年にかけてはFA(イングランドサッカー協会)の会長を務めていた。その後もFAの名誉会員として、数々の試合を観戦。イングランドが優勝した1966 FIFAワールドカップ イングランドでは、『ウェンブリー・スタジアム』での優勝式典にエリザベス2世とともに参加し、同スタジアムで開催されたEURO1996の決勝戦にも訪れていた。

 また、フィリップ殿下は存命中にクラブとの交流も行ってきた。2006年10月26日には、アーセナルの現スタジアムである『エミレーツ・スタジアム』の公式オープンセレモニーに参加。元フランス代表FWティエリ・アンリ氏ら選手やアーセン・ヴェンゲル元監督、経営陣、スタッフらと言葉を交わした。アーセナルは「関係者全員にとって忘れられない一日となりました」と、長年クラブとの関わりがあった殿下への哀悼を表した。

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