「いいときの感覚を追い求めすぎている」巨人・坂本勇人の現在地 注目のサード争い 球界OBに明かしていた"違和感"とは
2025年4月11日(金)5時20分 ココカラネクスト

坂本は今季、プロ19年目を迎えている(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext
37歳シーズンを迎えた巨人・坂本勇人の状態が心配されている。
開幕戦は「6番・三塁」で先発出場。同級生、田中将大の登板試合では犠飛を決めるなど活躍もあったが、ここまで8試合に出場し、23打数2安打、打率・087、2打点(10日現在)と低迷、最近はベンチスタートの日も増え始めた。
【坂本勇人の現在地】今季不調で出場機会激変…レギュラーは中山なのか?坂本勇人の起用法と復調の兆しについて語ります!
若手の中山礼都がサードで先発することも増え、背番号6の起用法が注目されている。
球界内でも坂本の今後に関しては考察の声があがっている。
現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチを務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は10日に自身のYouTubeチャンネルに「【坂本勇人の現在地】今季不調で出場機会激変…レギュラーは中山なのか?坂本勇人の起用法と復調の兆しについて語ります!」と題した動画を更新。坂本の現状について独自の見解を語っている。
高木氏は坂本のここまでの不振について、長くレギュラーを張ってきた選手が不定期な出場となることで「まだリズムが取れてないと思う」と分析。「これは長年レギュラーを張ってきた人の悩みではあるよね」と続けた。
自身の現役時代の経験も踏まえ、代打稼業も難しいとして、今後に関してはある一定の割り切りも大事とした。
現状の坂本に関しては「状態が悪いよね そもそも」としながら、要因には「完ぺきをのぞむというか いいときの感覚を追い求めてすぎている」と分析。
坂本といえば、球界を代表する遊撃手として活躍、特に内角打ちを得意として、プロ通算300本塁打まであと「5」、通算2500安打も視野に入れるなど、球界を代表するスラッガーとして長く活躍してきた。
実際に高木氏も今春のキャンプで坂本と言葉を交わしたとして、そのときに坂本本人が「(打撃の)力強さが戻らないんですよ」「当たっても、スカっとするような」と、違和感を口にしていたという。
若手から年を重ね、ベテランとなっていったときのパフォーマンスに関しては阿部慎之助監督にも話を聞いたとして、同氏は基本のセンター返しを意識していたと話したという。
その上で坂本に関しては「高レベルで悩んでいる」「老いに対して抗っている」としながら、今後の浮上の方法についても言及。試合出場については「一番いいのは決めごととして、移動ゲームは使わない、週に1回は休みを入れる」など起用に一定のルールを設けることも一案とした。
現状では「ピッチャーによって(起用も変化する)となれば、ピッチャーによってのプレッシャーもあるだろうし、左は打たないといけないとか」と違った意味でのプレッシャーも予想されるとした。
浮上のためには、センター返しなども意識しつつ、今の自身に合った打撃スタイルを模索していくことが大事とした。打撃はふるわないが、守備力の高さは認められている。高木氏は「まだレギュラーは坂本勇人なんだよ」「まだまだ俺は使えると思う」と背中を押すことも忘れなかった。三塁を争う中山の成長は認めつつも、高い壁であり続けることを求めていた。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]