日本ハム・新庄監督 劇的2ランの代打・郡司は「何秒かの間で」決断「いや~良いチームですよ。興奮した」

2025年4月11日(金)22時41分 スポーツニッポン

 ◇パ・リーグ 日本ハム2X—0西武(2025年4月11日 エスコンF)

 日本ハムが劇的なサヨナラ勝ちで4連勝を決めた。山崎福也投手(32)が6回まで無安打投球と快投。7回に初安打を許したが、8回92球2安打2奪三振無失点の力投で12回のドラマを呼び込んだ。延長12回2死一塁から代打で登場した郡司裕也捕手(27)が劇的な2ラン。今季初ドロー目前で大きな大きな1勝をチームにもたらした。

 今季初のドロー目前に起きたミラクル。新庄剛志監督(53)は試合後、代打に郡司を送ったことについて問われると「あれね、奈良間君が今調子良いから、奈良間君がヒットを打って一、二塁で水野君(というのが最初のイメージ)今日、いい捉え方してたから。そっちにしようか、いや〜でも…松本君を(四球を選んだ万波の)代走で出して…まあ、いつでも行って良いというサインで。走らせて、郡司君で行こうって。あの何秒かの間で郡司君になりましたね。ネクストバッターズサークルも見れていなくて。奈良間君には申し訳なかったです。いや〜良いチームですよ。興奮した」と2つの選択肢があった中で、瞬時に判断した結果だったとうれしそうに明かした。

 続けて「今日同点で終わるのと…明日デーゲームでしょう?これ気持ち的に今日の勝ちはね、全員の疲れを吹き飛ばしてくれる一本でした。入ると思わなかった。(フェンスを)越えてね。グングン伸びたね。素晴らしい」と郡司を称えた。

 また12回2死から四球を選んだ万波に代えて代走として送った松本剛が、代打・郡司の2球目に盗塁成功した場面を振り返り「渋すぎる…よく松本君もね。あれ走ってアウトになったらゲームセットというところで松本君が走ってくれて。勇気いりますよ、あれは。(盗塁成功によって)前進守備で郡司君が気持ちが楽になったかもしれないし。てか、今日の投手戦もスリリングで、良いゲームだなって思いましたね」と劇的ヒーローの郡司だけでなく、しびれる場面で盗塁を決めサヨナラ弾をアシストした代走・松本剛と、今季2度目の先発で6回まで無安打投球を見せるなど8回無失点の快投を見せた山崎も称えた。

 衝撃的な結末に本拠・エスコンFは悲鳴に似た大歓声がなりやまなかった。0—0で迎えた延長12回。相手5番手。甲斐野の前に先頭の野村が二ゴロ、続く伏見は見逃し三振に倒れ、あっという間に今季初ドローまであと1死となった。ここで打席に立った万波は、フルカウントの7球目を見極め四球で出塁。新庄監督はここで奈良間に代打・郡司を選択。期待を背負って打席に立った27歳は甲斐野が投じた4球目のフォークを差変わらずに振り抜くと、打球はグングン伸びて右翼席ギリギリに吸い込まれた。郡司が打った瞬間は、届くか微妙だった打球がゆっくりとした速度で右翼席に届くと、代走・松本剛を送られベンチにいた万波が叫びながら飛び出し何度も歓喜のジャンプ。その後、続々と飛び出すナインの後に姿を現した笑顔の新庄監督は、ダイヤモンドを1周し、もみくちゃにされた郡司を抱き締め称えた。

 ▼郡司 いや、さすがに、俺、カッコイイ〜と思いましたね!

スポーツニッポン

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