デア・クラシカーはドロー決着!…バイエルンがニャブリ躍動で逆転もドルトムントが粘り見せる

2025年4月13日(日)3時23分 サッカーキング

バイエルンとドルトムントの一戦はドローで終了 [写真]=Getty Images

 ブンデスリーガ第29節が12日に行われ、バイエルンとドルトムントが対戦した。

 今シーズン2度目の“デア・クラシカー”に臨む両チームだが、リーグ戦における現在の状況は対照的となっている。王座奪還を目指すバイエルンはヴァンサン・コンパニ新監督の下で攻撃的サッカーを展開し、ここまでの28試合で勝ち点「68」を獲得。王者レヴァークーゼンに「6」ポイント差をつけ首位に立っている。一方のドルトムントは開幕直後から不安定な戦いが続き、1月にヌリ・シャヒン前監督を解任。ニコ・コヴァチ監督就任後も成績は上向かず、勝ち点「41」の8位に低迷している。

 昨年12月に行われた前回対戦は1−1のドローで終了。ドルトムントがジェイミー・バイノー・ギッテンスのゴールで先制するも、終盤にバイエルンがジャマル・ムシアラのヘディングシュートで追い付いている。互いに3連勝を目指す今節はどちらに軍配が上がるだろうか。

 立ち上がりからバイエルンが主導権を握り、両ワイドのレロイ・サネとミカエル・オリーズへのロングボールを織り交ぜながらチャンスをうかがう。ミドルブロックで構えるドルトムントは7分にユリアン・ブラントが際どいシュートを放ったが、それ以降は押し込まれる展開に。今シーズン限りでのバイエルン退団が発表されたトーマス・ミュラーも巧みなポジショニングでボールを引き出しつつ、積極的にゴールを狙っていく。

 40分、最終ラインでボールを失いかけたバイエルンだったがキム・ミンジェの強烈なタックルから一転してカウンターを発動すると、右サイドを持ち上がったオリーズがボックス内に侵入してシュートを放ったが、GKグレゴール・コベルが好セーブ。45+2分にはジョシュア・キミッヒが前方へ柔らかい浮き玉を送り、ミュラーのポストプレーを受けたハリー・ケインがダイレクトで右足を振り抜いたが、再びGKコベルが鋭い反応を見せた。前半はこのままスコアレスで終了する。

 後半開始早々の48分、ドルトムントは自陣ボックス手前でボールを受けたブラントが左前方へ大きく展開すると、これを収めたマクシミリアン・バイアーが逆サイドへ展開し、駆け上がったユリアン・リエルソンがゴール前にクロスを送る。ここに走り込んだのはカウンターの起点となったバイアー。叩きつけたヘディングシュートが相手GKの股を抜いてネットを揺らした。

 先制されたバイエルンはラファエル・ゲレイロやアレクサンダル・パヴロヴィッチ、セルジュ・ニャブリを投入して攻勢を強める。すると65分、左からドリブルで仕掛けたニャブリが中央へボールを送り、ミュラーが落としたところをゲレイロがダイレクトで蹴り込みネットを揺らした。その4分後にはニャブリが小刻みなステップのドリブルでボックス内へ侵入し、右足でゴール右下隅に流し込む。バイエルンが途中出場の2選手のゴールで逆転に成功した。

 しかし、ドルトムントも意地を見せる。75分、ダニエル・スヴェンソンの右CKからチャンスを作ると、ボックス内でルーズボールを収めたセール・ギラシが身体能力を生かしてバイシクルシュートを放つ。これはGKヨナス・ウルビヒが弾き出すも、こぼれ球をヴァルデマール・アントンが押し込み同点とした。試合はこのまま2−2で終了し、両チームが勝ち点「1」ずつを分け合う結果となっている。

 次節、バイエルンは19日にアウェイでハイデンハイムと、ドルトムントは20日にホームでボルシアMGと対戦する。

【スコア】
バイエルン 2−2 ドルトムント

【得点者】
0−1 48分 マクシミリアン・バイアー(ドルトムント)
1−1 65分 ラファエル・ゲレイロ(バイエルン)
2−1 69分 セルジュ・ニャブリ(バイエルン)
2−2 75分 ヴァルデマール・アントン(ドルトムント)


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