M.マルケスが今季3勝目。ビニャーレスが大健闘の2位獲得/第4戦カタールGP

2025年4月14日(月)3時32分 AUTOSPORT web


 4月13日、2025年MotoGP第4戦カタールGP MotoGPクラスの決勝レースがルサイル・インターナショナル・サーキットで行われ、マルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)が優勝を飾った。小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)は15位でフィニッシュして、ポイントを獲得した。






 初日から天候の変化はなく、ドライコンディションで迎えた決勝日。


 10分間のウォームアップ走行はマルク・マルケスが1分52秒644でトップ、マーベリック・ビニャーレス(レッドブルKTMテック3)が2番手、今大会から復帰を果たしたホルヘ・マルティン(アプリリア・レーシング)が3番手となった。


 Moto3クラス、Moto2クラスの決勝が行われたあと、MotoGPクラスの決勝レースが開催。天候は晴れ、気温は27度、路面温度は32度、タイヤは全車前後にミディアムを選択している。


 また、体調不良により前日に行われたスプリントを欠場したジョアン・ミル(ホンダHRCカストロール)もウォームアップ走行から復帰し、決勝レースへと出場する。


 22周の決勝レースはポールのマルク・マルケスがホールショットを奪うも1コーナーで少し膨らみ、2番手スタートのアレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)と軽く接触。3コーナーでフランコ・モルビデリ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)がトップに立つ。


 この接触でマルク・マルケスはリヤ周りのエアロパーツが破損してしまう。先頭に立ったモルビデリはオープニングラップからハイペースで走行し、2番手に対し0.7秒の差をつける。


 3周目、スタートを決めて11番手スタートから6番手までポジションをあげたフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)がマーベリック・ビニャーレス(レッドブルKTMテック3)に迫る。一方、3番グリッドからスタートしたファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)は8番手まで後退してしまった。


 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)が11コーナーでアレックス・マルケスを抜き3番手に立つも、続く12コーナーでアレックス・マルケスに当てられ大きく後退。アレックス・マルケスも7番手までポジションを下げてしまった。この接触の原因となったアレックス・マルケスにはロングラップペナルティが科されてた。


 上位陣のアクシデントもあり3番手に上がったバニャイアは、マルク・マルケスも攻略し2番手に浮上。序盤5周で9台を抜き、トップのモルビデリを追う。


 7周目、1コーナーでマルク・マルケスがバニャイアを抜き返し2番手に。その後ろではビニャーレスが虎視眈々とドゥカティワークスの2台に食らいついていく。そして、最終コーナーでバニャイアのインをついたビニャーレスが3番手を奪って、表彰台圏内に入る。


 9周目、ジャック・ミラー(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)が転倒。ミラーはすぐにレースに復帰を果たしている。


 10周目、ホームストレートでマルク・マルケスに並びかけたビニャーレスが、1コーナーのブレーキングで競り勝ち2番手に浮上。そしてトップを走るモルビデリとのギャップをわずか0.2秒にまで迫っていく。


 勢いに乗るビニャーレスは11周目、ホームストレートでモルビデリを捕らえ、ついにトップに浮上。そして、2台のスリップを利用したマルク・マルケスもモルビデリを抜き2番手に立ち、ビニャーレスを追う。



マーベリック・ビニャーレス(レッドブルKTMテック3)/2025MotoGP第4戦カタールGP

 ビニャーレスとマルク・マルケスに続きたいバニャイアは果敢にモルビデリに仕掛けていく。抜きつ抜かれつのバトルを演じ、モルビデリの抵抗にあうも、バニャイアも3番手に浮上した。


 12周目、ペースが落ちてきたモルビデリをヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)がオーバーテイクし4番手に。後方では、ペナルティを消化したアレックス・マルケスが7番手にまでポジションを回復する。


 17番手を走っていたマルティンは、14周目にスリップダウン。体調が万全ではないなかでの走行ということもあり、身体へのダメージが心配される。


 緊迫するトップ争いに動きが出たのは16周目。6コーナーでビニャーレスがインにつけない小さなミスを犯す。その隙をついたマルク・マルケスがトップに返り咲く。しかし、ビニャーレスも離されることなく喰らいついていく。


 残り5周、マルク・マルケス、ビニャーレス、そしてバニャイアのトップ3は0.3〜0.4秒で等間隔に。しかし、勝負所とみたマルク・マルケスが1分52秒662のファステストラップを叩き出し逃げにかかる。


 最終的にビニャーレスとの差を1.8秒にまで拡げたマルク・マルケスがトップチェッカー。今季3勝目を挙げた。2位にビニャーレス、3位にはバニャイアが入った。


 10番手からスタートした小椋は15位フィニッシュし、1ポイントを獲得している。また、ビニャーレスにはタイヤの内圧違反の可能性があるとのこと。正式結果が待たれる。

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