1得点でも価値あり “つながる打線”で競り勝った巨人の進化

2025年4月16日(水)16時40分 ココカラネクスト

若林の下位起用で打線は活性化するか(C)産経新聞社

 4月15日のDeNA戦に1-0で勝利した巨人。この日は打線を大きく入れ替え、2番に打撃好調の甲斐拓也、主砲の岡本和真をサードに回してファーストとして5番に大城卓三、さらには7番に佐々木俊輔を置いた。

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 2番にキャッチャーを据える珍しい起用法に加え、今シーズン初スタメンとして大城と佐々木を据えたあたり、阿部慎之助監督の前衛的な姿勢がうかがえる。結果的に1得点のみだったが、新打線の可能性を感じさせる試合内容だった。

 2回裏、先頭の8番・若林楽人が四球を選んで出塁。次の井上温大がバントして得点圏にランナーを進めると、1番・泉口友汰がレフト前に運んで一、三塁のチャンスを作る。そして、2番に抜擢された甲斐がライト前にタイムリーヒットを打って先制した。

 また、3回裏では1アウト、ランナーなしの場面で打席に立った佐々木がヒットで出塁する。若林は倒れたが、井上もヒットでチャンスメイク。泉口は凡退してしまったが、2回裏と同様に下位打線でしっかりチャンスを作って上位打線に回すという、“つなぐ”意識が感じられる攻撃が2回連続で見られた。

 キャベッジ、岡本、甲斐、吉川尚輝といった好調な中軸で得点をあげるシーンが目立っていた巨人。裏を返せば、下位打線はあまり機能しているとは言い難かった。それでも、佐々木や若林がチャンスの種を植え、泉口がチャンスを広げたり、甲斐がそのチャンスをものにしたりなど、中軸頼みにならない攻撃が展開されたことは大きい。

 2番に甲斐を置いたこともそうではあるが、とりわけ若林を8番に置いたことも打線をより活発にしていきそうな予感をさせる。若林は1番として開幕直後に打線を引っ張ったが、その後は低迷。打率を2割前半まで落としたが、下位打線に座ることで力感が抜けて、本来の粘り強さや走力の高さを発揮できていた印象がある。

 チームトップタイとなる3本塁打をマークし、打線を牽引していたキャベッジの離脱は大きな衝撃を与えた。それでも、新オーダーでキャベッジの抜けた穴をしっかりとカバーして戦い抜いていきそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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