楽天・浅村 300号王手&延長10回V打 今季初3番起用「慣れた打順で久しぶりに気分よく打席に」

2025年4月16日(水)5時30分 スポーツニッポン

 ◇パ・リーグ 楽天2−1ソフトバンク(2025年4月15日 ペイペイD)

 9日ぶりの白星を呼び込む打球が中前で弾んだ。楽天・浅村が1−1の延長10回2死一、二塁でヘルナンデスから決勝の中前適時打。連敗を6で止めて「フルカウントからヒットを打てば、(二塁走者が)還ってくると思っていた。ヒットだけ狙いにいきました」と頬を緩めた。

 今季初めての3番起用で、背番号3が輝いた。「慣れた打順で久しぶりに気分よく打席に入れた」。均衡を破ったのも浅村のバットだった。0−0の6回1死でモイネロの149キロ直球を左翼テラス席へ運び「ミスショットすることなく、しっかりと捉えられて、いい感じで打球が上がってくれた」と自賛。通算300号に王手をかけ、「なるべく早く300本目を打てるように頑張ります」とファンに誓った。

 例年、春先はなかなか状態が上がらないスロースターター。オープン戦では飛距離が伸びるといわれる牛骨バットも試したが、打率・114と振るわず、「自分には合わない」と開幕後は通常のバットに戻した。通算2000安打まで残り36本で迎えたが、今季初の1試合3安打をマークし、14試合で16安打。平成生まれ初の偉業へ残り20本と順調に安打を量産している。

 先週は球団創設21年目で初めて、休養日を挟まない本拠地6連敗の屈辱を喫した。5連勝中と好調だったソフトバンクを相手にそんな悪夢を払拭した。三木監督も「浅村がチームを救ってくれた」と称えた。「2000本はあまり自分の中で気にしないようにやっています」。メモリアルイヤーを浅村らしく冷静に見据え、バットは熱く振っていく。(花里 雄太)

【ビジターが強い 32勝9敗1分け勝率.780】

 この日は楽天がみずほペイペイドーム、日本ハムがZOZOマリンで勝利した。今季パ・リーグのビジターチームの勝敗を集計すると32勝9敗1分けで勝率.780と、不利な敵地球団が圧勝する珍現象が起きている。ホームゲームで貯金をつくれているチームは1つもなく、ビジターで借金になっているチームもいない。

スポーツニッポン

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